日本統治時代の毛皮収奪で絶滅の危機に追い込まれた韓国在来犬のサプサル犬=ユーチューブチャンネル「ココボラ」画面(c)NEWSIS

日本統治時代の毛皮収奪で絶滅の危機に追い込まれた韓国在来犬のサプサル犬が、現代の生命工学技術によって個体数を回復し、遺伝的多様性を維持する取り組みが進められている。

ユーチューブチャンネル「ココボラ」が6日に公開した動画によると、一般の立ち入りが厳しく制限されている慶山市のサプサル犬繁殖研究所では、日本統治時代を生き延びたサプサル犬の保存に取り組んでいる。当時、防寒用の毛皮を目的とした収奪によって、サプサル犬はほとんど姿を消したという。

関係者は「韓国の大型で立派な在来犬は、日本統治時代を経てほとんど絶滅してしまった」と説明。犬の毛皮が重要な収奪対象となり、地域ごとに割り当てを設けて捕獲していたと述べた。

生き残ったサプサル犬は体重20キロ前後の中型犬で、人によくなつくという。目を覆うほど長い毛が特徴だが、犬は視覚より嗅覚や聴覚を使って多くの情報を得るため、日常生活に支障はないとしている。毛色は青系や黄色、白、まだら模様など多彩で、毛の長さにも違いがある。

中でも、全個体の1%未満の確率で生まれる希少な短毛のまだら模様のサプサル犬は、先端技術を使って復元された。約10年前には、この特徴を持つ雄がわずか1匹しか残っておらず、しかも無精子症で自然繁殖ができなかった。

研究チームはこの雄の体細胞を使ってクローン犬を誕生させ、そのクローン犬が子孫を残すことに成功。動画によると、2023年には約50匹まで個体数を回復させた。

研究所では、外見上の純血だけを重視することで生じる近親交配の弊害を防ぐため、DNAチップ検査を導入している。個体群全体の遺伝的多様性が維持されているかを確認し、遺伝性疾患が生じないよう管理しているという。

研究所で生まれた子犬は血統や遺伝情報を詳しく調べた上で繁殖研究に活用されるほか、厳格な審査を経て一般家庭に引き取られる。

動画では「純血種をつくることより、サプサル犬の姿をしっかり保存し、多くの人に良い思い出をつくってもらいたい」と説明。サプサル犬同士を無計画に交配させるのではなく、2頭の間で遺伝性疾患が発生しないかを検査しながら、遺伝的多様性を守っているとしている。

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