「イタズラ失敗」。
添えられた文字はそれだけでした。
投稿主はペットメディア「PECO」の公式編集部アカウント。
自社で撮影した動画ではなく、他人のInstagramに投稿された猫の動画を見つけてきて、クレジットを添えてXに流しただけの投稿です。
それでも592件のいいねと78件のリポストを集めました。
SNS運用で「自分たちのコンテンツをゼロから作らなければ」と思い込んでいる人にとって、この投稿の伸び方は少し意外に映るかもしれません。
先に結論をまとめると:
– 自社制作ではない”よそ様”の動画をクレジット付きで拾って流すだけでも592いいねを集められた
– 発信元は月間3億回以上の再生・閲覧を持つ国内最大級のペットメディアPECOの公式アカウント
– 「猫のいたずら」は季節に左右されず年間を通して一定の検索需要がある定番ジャンル
Xで話題になっていること
投稿には、和室の飾り棚に前脚をかけてよじ登ろうとする猫の姿と、「イタズラ中」という文字と矢印が重ねられた動画のサムネイルが添えられています。
棚の上には小物や置物が並び、手前には花柄の椅子が写り込んでいる、ごく普通の家庭の一室のような光景です。
投稿文には「via Instagram : uranai.ring_yuki」とクレジットが入っており、元の投稿者は別のInstagramユーザーであることが分かります。
動画そのものは短く、猫が何をどう”失敗”したのかまでは投稿文には書かれていません。
イタズラ失敗
via Instagram : uranai.ring_yuki#peco #pecotv pic.twitter.com/fpO8eRoNCu
— PECO[ペコ]編集部 (@PECO_japan) 2026年9月10日
投稿主の「PECO[ペコ]編集部」は、ハッシュタグに「#peco #pecotv」と付けています。
単発のいたずら好き猫の動画ではなく、PECOが継続的に発信している動画シリーズの1本として位置づけられていることがうかがえます。
ただ、いいねやリポストの数字だけを見ても、なぜこの投稿がここまで反応を集めたのかは分かりません。
そこで発信元のアカウントの性質を確かめてみました。
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「メディア欄を画像に戻す」――Xの動画優先化にユーザーが拡張機能で対抗した理由なぜこの投稿がバズったのか発信元は国内最大級のペットメディア
PECOは、月間3億回以上のコンテンツ再生・閲覧数を持つ国内最大級のペットメディアで、ユーザー数は1,500万人規模にのぼります。
犬専門のInstagramアカウント「PECOいぬ部」は16万人、猫専門の「ペコねこ部」は21万人のフォロワーを抱えており、今回のX投稿にある「#pecotv」も、PECOが運営する動画コンテンツブランドの一つです。
1件のバズ狙いではなく、日常的にペット動画を発掘・発信し続けている媒体アカウントであることが、単発の個人投稿とは異なる伸び方につながっていると考えられます。
コンテンツをゼロから作らない強さ
この投稿でPECOが行っているのは、撮影でも編集でもなく「見つけて、クレジットを添えて、流す」というキュレーション(既存のコンテンツから良いものを選んで紹介すること)です。
元の投稿者名を明記したうえで拾うことで、著作権への配慮を示しつつ、自社では撮れない”よそ様”の面白い瞬間を継続的にタイムラインに流し込めます。
ペットの動画は日々大量にInstagramへ投稿されており、その中から反応が取れそうな1本を選び抜く目利き自体が、PECOのようなメディアアカウントにとっての運用ノウハウになっていると言えそうです。
「猫のいたずら」は毎年一定数検索される定番ジャンル
「猫のいたずら」は、季節性のニュースと違って旬が限られにくく、年間を通じて一定の関心が寄せられ続けていると考えられる定番ジャンルです。
突発的なニュースや新機能のように「今だけ」盛り上がって終わる話題ではなく、猫を飼っている人・猫の動画が好きな人にとって、いつ検索しても同じような動画が求められ続けるテーマだと分かります。
PECOが単発のバズを狙うのではなく、こうした定番ジャンルのコンテンツを日常的に発信し続けているのも、この検索需要の安定感と無関係ではなさそうです。
Shiritomo編集部の考察:小規模アカウントでも真似できる部分
PECOほどの規模がなくても、この投稿から学べることはあります。
ひとつは、自社で作れるコンテンツの量には限りがあるという前提に立ち、既に反応が取れている”よそ様”の投稿を、出典を明記したうえで紹介する運用スタイルです。
もうひとつは、話題性よりも「いつ見ても求められるジャンル」を選ぶという考え方です。
ニュース性のある投稿はその瞬間だけ伸びて終わりますが、「猫のいたずら」のような定番テーマは、投稿のたびに一定の反応が見込めます。
SNS運用でネタ切れに悩んでいるアカウントほど、こうした”安定して求められるジャンル”をあらかじめ持っておく発想が参考になるはずです。
毎回新しい話題を探し続けるより、「このテーマなら一定の反応が見込める」という引き出しを複数持っておくほうが、長期的な運用の負担は小さくなります。
まとめ
自社制作ではない他人の動画をクレジット付きで紹介しただけの投稿が592いいねを集めた背景には、国内最大級のペットメディアという発信元の強みと、「猫のいたずら」という年間を通じて求められ続けるジャンル選びがありました。
さらに深掘りしたい方へ
PECOがどのような規模でペットメディアを運営しているかは、公式サイトでも紹介されています。

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