
エミレーツ航空の貨物部門であるエミレーツ・スカイカーゴは、アフリカの絶滅危惧種保護を目的とする英国の慈善団体「Dogs 4 Wildlife」との提携を発表しました。この協力関係は、特殊な訓練を受けた保護犬を密猟の最前線に派遣し、現地の自然保護活動を強化することを目的としています。
提携の第一段階として、エミレーツ・スカイカーゴは英国からアフリカ南部への保護犬輸送を無償で支援します。最初に派遣されるのは、人間の匂いを追跡する高度な訓練を受けたベルジアン・マリノア犬の「ベガ」と「クダ」の2頭です。この2頭は生来の優れた追跡能力と意欲を評価されており、6月下旬にロンドンからドバイを経由してジンバブエのハラレへ輸送される予定です。到着後はジンバブエのマトゥサドナ国立公園において新たな保護犬部隊を形成し、現地のレンジャーと協力して密猟者の追跡任務にあたります。
エミレーツ・スカイカーゴの貨物部門シニア・バイス・プレジデントを務めるバドル・アッバス氏は、野生動物の保護には協力と長期的な取り組みが不可欠であると強調しました。また、Dogs 4 Wildlifeの創設者であるダレン・プリドル氏も、エミレーツのような世界規模のネットワークを持つ企業の支援により、最前線のレンジャーたちへ実践的な保護能力を直接届けられることの意義を語っています。専門施設と訓練を受けたスタッフによる動物輸送サービスを通じて、動物の福祉に配慮した安全な空の旅が提供されます。
今回の提携は、違法な野生動物取引に対して「ゼロ・トレランス(一切容認しない)」という厳格な姿勢を貫くエミレーツ航空の基本方針に沿ったものです。同社は狩猟の獲物の輸送を禁止しており、これまでに4万6千人以上の従業員に対して違法取引リスクを特定・報告するための啓発トレーニングを実施してきました。国際的な保護協定である「バッキンガム宮殿宣言」が10周年を迎える中、今回の保護犬派遣事業は、業界を横断して絶滅危惧種を守り抜くというエミレーツ航空の継続的なコミットメントを示すものとなっています。Photo : Emirates
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