司馬遼太郎が食事後必ず訪れたリーチバー .
大阪を代表する格式をもつリーガロイヤルホテルのバーは、地元政財界人や文化人たちから贔屓にされ、大切にされてきた。その常連客の中には、膨大な数の著書を残した小説家・司馬遼太郎も名を連ねている。
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全国各地を取材で飛び回りながらも、執筆をする場所として、決して大阪から離れることがなかった司馬遼太郎は、会合などでよくこのホテルを利用していた。メインダイニングで食事をした後は決まって、みどり夫人や知人と一緒に「リーチバー」の奥のテーブル席に座っていたという。司馬遼太郎はそれほど多く飲む人ではない。だから、バーを訪れた主目的は酒を飲むことよりもむしろ、余計な飾りを排したバーがもつ独特の雰囲気に惹かれていたのだろう。
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「リーチバー」の構想は、前身のロイヤルホテルを開業する際、日本に造詣の深いバーナード・リーチにまかせられた。コンセプトを固めたのは「用の美」を重んじた民藝運動の先駆者・柳宗悦。さらに、設計を数寄屋建築の大家・吉田五十八が担当して昭和40年に完成したバーは、まさに民藝運動が追求したシンプルで飾り気のない意匠そのもの。
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その様子は開業のころからほとんど変わっていない。カウンターのスツールやイスは、木製でありながらやわらかい座り心地で、つい長居してしまうほど。夜の照明を暗くする店が多い昨今、照明の調節ができない店内は若干明るく感じられるが、それもこのバーのよさである。
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頑固なまでに守られた古いスタイルを、本格を知る大人たちは愛してきたのだ。などというと入りにくい雰囲気のようだが、そこは大阪。バーテンダーの応対をはじめ、集う客には大阪特有の軽やかさがある。緊張を強いることはなく、心からくつろげる。
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司馬遼太郎
1923年に大阪市浪速区で生まれ、出征して復員後、新聞社に入社。昭和35年、『梟の城』で第42回直木賞受賞。以後、『竜馬がゆく』『国盗り物語』『坂の上の雲』『翔ぶが如く』『功名が辻』など、独自の歴史観による作品が人気を博す。歴史上の人物を浮かびあがらせる一方で、国内外を取材した紀行文『街道をゆく』では各地の文化にも焦点を当てる。多忙な執筆の合間に、池波正太郎をはじめ幅広い交友関係を築いたことも有名。文化功労者。文化勲章受章1996年没。
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問い合わせ先
リーチバー TEL:06-6441-0983
住所/大阪府大阪市北区中之島5-3-68 リーガロイヤルホテル1F
営業時間/11:00~24:00 L.O. 無休
席数/60
アクセス/JR「新福島」駅、阪神電車「福島駅」より徒歩約8分。JR「大阪」駅よりシャトルバスか車で約10分
※2008年秋冬号取材時の情報です。
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