1974年の「俺たちの旅」というドラマで登場人物の妹役だった岡田奈々の歌が劇中で流れる。松本隆、森田公一、瀬尾一三、三氏の総合作品だが、劇中の曲は発売前のデモ音源みたいな感じで、現在でもYouTubeで観る事が出来る・・・

「中ピ連」「べ平連」若い女性達が活動していた時代で「君」という言葉を男性に使うのは学生活動家くらいのものだったので、年齢が高校生まで下りて「君」という三人称が自然と使われるようになった時代でもある。残念ながら田舎では、僕に「君は」と話しかけてくれる女子はいなかった。

瀬尾一三のアレンジと演奏者が奏でるサウンドのリズムは懐かしく肌に沁み込んでいるが、現在の楽曲にこの「リズム」的な雰囲気は微塵もないので、僕らの世代は全て同じに聴こえるし抑揚感が無い。

急な坂道に古本屋があったら家作りや棚の設置角度が難儀であるが情緒はありそうだ…小学生の頃、町には貸本屋しかなく店内には劇画だらけで、数十円握ってウナギの寝床状態で漫画を読み続け視力も落ちて眼鏡をかける羽目になったww

松本隆の情景詞と街中浪漫詞が「君」と「坂道の古本屋」が見事に完成されているが、この詞は企画による一般投稿者の原詞があるので、どこまでが原案なのかは知らないが、女子が男子に対して「君」という三人称が使われるようになった時代の始まりだとも思っている。

タカユキfb 2020.07.08 より

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