鷲巣巌(わしず いわお) 声 – 津嘉山正種
裏主人公。アカギが「自分と同類」と認めた唯一無二の大敵。1965年8月の時点で75歳。

戦後の日本を裏から支配し、巨万の富を築いた闇の帝王。卓越した先見性と頭脳、そして何より神懸かり的な「剛運」を有し、「昭和の怪物」という異名を持つ。

戦前は内務省の官僚で特高に携わったが、ミッドウェー海戦を機に日本の敗戦を予見し退職。敗戦による日本の有り様を目の当りにしその後の人生を勝ちと定め覚醒する。

戦後経営コンサルタント会社「共生」を設立、内務省時代に掴んだコネやスキャンダルを駆使して戦後の日本復興に多大な功績を残すと共に絶対的な権力と巨財を築き上げ、国家を闇から牛耳る「王」となった。
しかし老いと死への絶望から狂い、「鷲巣麻雀」を仕立てて若者の命を弄び、それにより若者が敗れ死に絶える様を見ることを最高の愉悦とするようになった。

不敗の経歴に見合うだけの雀力を持つが、並外れた天運を持つアカギにですら「運だけ比べたら話にならない」と言わしめるほど、圧倒的な「剛運」による好配牌と神懸かり的なその打ち筋は、アカギとは対極的に「太陽」、「ホワイトホール」と銘打たれる。
その運気はアカギの「闇」と形容される強運だけが、鷲巣の「剛運」をかろうじて捻じ曲げることができ、わずかな勝機を見出すことができるという。

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