11日朝の国会正門前にあったのは開門を待ちわびる新人議員の姿です。
そして、午前8時に門が開くと、深々と一礼し初登院を果たしました。
10月の衆院選から2週間余り。国会議員としての第一歩を踏み出した新人議員たち。
国会に“一番乗り”したのは38歳の新人、日本維新の会の阿部圭史議員。10日午後11時前から9時間以上並んだといいます。
日本維新の会・阿部圭史議員:
ずっと起きて門の前で待っていた。私が一番乗りで、二番手、三番手の方もいらして党派を超えていろんな議論をしたり、そういうこともあったので、比較的一瞬で過ぎたという思い。
11日召集された特別国会には、注目の新人議員が続々と登院し、意気込みを語りました。
中でも多くの記者に囲まれていたのが、史上最年少の25歳で初当選した自民党の大空幸星議員。
自民党・大空幸星議:
(軽くガッツポーズを)ガッツポーズはちょっと…厳しい選挙でしたので。例えば長いものに巻かれるとか厳しいこと言えないんじゃないか。自民党に入ったらそういった声もあるのは承知しているが、初心を忘れずに言うべきことは言う。
2度目の挑戦で初当選した元タレントの自民党・森下千里議員も「時代がどんどん変わっていく中でも女性がしっかり活躍できるような社会それを目指していきたい」とやる気を示しました。
今回初当選した衆議院議員は99人。
普段は閉じられている国会の中央玄関から中に入ると、まずは党員表示盤に記された自らの名前のボタンを押す習わしです。
しかし、自分の名前を見つけられずに右往左往する議員が続出。
中には約40秒間探し続けた議員もいました。
その後、階段を上り、当選証書を提示すると念願の議員バッジを胸に着けてもらえます。
立憲民主党・岡田悟議員:
明日からつけられるかな。自分でつけないと。
この場で感慨深げな表情を見せていたのが、大躍進を遂げた国民民主党の日野紗里亜議員。
三つ子を含む4人の子供を育てながら選挙戦に挑み、裏金問題で辞任した鈴木元総務相を破って初当選しました。
国民民主党・日野紗里亜議員:
ママ行ってくるねと伝えたところ、頑張ってねの一言で。
また、裏金問題で自民党を離党し、参議院からくら替えした世耕元経産相も国会へ。
ベテランの世耕氏も衆議院議員としては初登院です。
無所属・世耕弘成議員:
心機一転、新しい気持ちで。衆議院になったばかりで新人だから一歩一歩頑張りたい。
新人議員に交じってベテランの風格を漂わせていたのは、日本保守党の河村たかし共同代表です。
日本保守党・河村たかし共同代表:
若い人もだいぶ変わったわね。生活感が全然ないやつが多いけど。
河村共同代表は1993年、当時の日本新党から衆議院選挙に出馬し初当選。
国会議員を5期務めた後、2009年に名古屋市長選に当選し4期目の途中まで市長を務めました。今回の国政復帰は15年ぶりとなります。
「首相を狙う男」をキャッチフレーズにしてきたとあって、首相指名選挙への意気込みは十分です。
日本保守党・河村たかし共同代表:
(2人の仲間から)わしの名前を書いてもらえることは、どえりゃあうれしいことだで、名古屋でやってきまして総理を狙う76歳アゲインと庶民革命と楽しみにしててちょうだい。サンキューベリーマッチ。
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