25年前の11月13日、名古屋市西区で32歳の女性が何者かに殺害された事件。

目の前で母親を殺害された当時2歳だった息子は27歳に。今、犯人に思うことは。結婚4年目、1歳の息子を腕に抱く母親。この時は幸せの絶頂でした。

1999年11月13日、名古屋市西区のアパートで高羽奈美子さん(当時32)が、何者かに刃物で刺され殺害されました。部屋には2歳の息子、航平くんもいました。愛知県警は、これまでにのべ9万8000人の捜査員を動員しましたが、いまだ犯人逮捕には至っていません。

現場に残された奈美子さんのものではないB型の血液や目撃情報などから、犯人は当時は40代くらい、現在60代から70代くらいの女とみられています。

目の前で母親殺され…息子は27歳に

事件当時2歳だった息子の航平さんは、ことしで27歳。現在は、東京で勤めていて、この日は久しぶりに帰省しました。

事件は航平さんの目の前で起きましたが、当時は幼かったこともあり、事件のことは何も覚えていないといいます。事件から25年の重みについては。

(航平さん)「早く(犯人が)捕まったらいいなと思いますけど。時間が経てば経つほど(解決が)難しくなっているのではと思う」

航平さんは11月11日に結婚しました。お相手は亡くなった奈美子さんの親友の娘さんです。こうした幸せが家族を支えています。

事件現場は今も“あの日”のまま

事件から25年。現場のアパートは9000日以上が経っても、あの日のまま。家族3人で過ごした思い出と、事件の生々しい痕跡が残されています。

(奈美子さんの夫 高羽悟さん 68歳)
「家に入ったら奈美子が死んでいるのに(テレビは)明るいバラエティを放送。みんな平和なんだろうな、なんでうちだけこんなことになったのと」奈美子さんの夫、高羽悟さん(68)は、事件後に生活の拠点を別の場所に移しましたが、犯人が捕まった際に現場検証を行うため、今もアパートの家賃を払い続けています。300か月、総額2183万円。

事件知らない警察官が増加 電話したら「どちらの高羽さんですか?」と

この日、アパートを訪れたのは愛知県警の捜査員。高羽さんは事件自体を知らない警察官が増えていることに複雑な思いを抱えています。

(奈美子さんの夫 高羽悟さん)
「(警察に)折り返し電話したら『どちらの高羽さんですか?』と。『何のご用件ですか?』と言われた時はショックだった」9年前に退職した高羽さん。部屋を保存するためにかかる費用も、重くのしかかっています。

(奈美子さんの夫 高羽悟さん)
「年金生活だと月5万円。年間60万円は貴重なお金。何年まで払うことになるのか」

「自首して気が楽になった方がいいのでは」

高羽さんは13日、名古屋市西区のショッピングモールで犯人の似顔絵などが書かれたチラシを配り、情報提供を呼びかけました。

ことしに入って、新たな情報は45件寄せられましたが、いまだ犯人の特定には至っていません。

【情報提供 連絡先:愛知県西警察署 刑事課 052ー531ー0110】

(奈美子さんの夫 高羽悟さん)
「奈美子を殺しても私たち2人は元気にやってきたし。これからも元気にやっていくし。自首して気が楽になった方がいいんじゃないと(犯人に)言ってあげたい」

詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/cbc/1551257

WACOCA: People, Life, Style.

Pin
Exit mobile version