「百年の物語」第1夜「大正編・愛と憎しみの嵐」

出演
松嶋菜々子、黒木瞳、山口祐一郎、泉ピン子、原田龍二、草笛光子、林隆三、岡本麗、菅野美穂 ほか (2000)TBS

山形の大地主の一人娘・戸倉彩(松嶋菜々子)は、東京で女子大に通い、何不自由のない幸せな生活を送っていた。大正9年、19歳の彩は里帰りした際に画家志望の小作人の息子・八代公太(原田龍二)と知り合い、交流を持つ。彩が東京に戻ってしばらくした後、公太も上京し、株屋で丁稚奉公しながら画家を目指していた。その頃、彩には、大戦の軍需景気で百万長者に上り詰めた横山平吉(山口祐一郎)との縁談が持ち上がっていた。株で失敗した父・直道(林隆三)の莫大な借金の肩代わりが条件とされた政略結婚に彩は拒絶を覚える。だが、戸倉の家や家族を守るため、自らの意志で嫁ぐ事を決める。
決心したからには幸せな結婚生活を築こうと心に決めていた彩だったが、結婚式の夜、平吉を拒んでしまった事が要因となり、夫婦の間に小さな亀裂が生じる。さらに飾りとしての嫁の務め、姑・イト(草笛光子)に支配された生活、平吉の妾の存在に耐え切れなくなる彩。離縁を望むものの実家の借金のため彩は、荒んだ心もまま横山家の嫁として生きていく。そんな大正12年9月、彩に思いがけない転機が訪れる。関東大震災が起き、瓦礫に埋もれた彩は公太に助けられた。震災の混乱で平吉ともイトとも離れ離れとなった彩は、株で財産を手にした公太の家に身を寄せる。

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