2011年の東日本大震災、そして2024年1月に能登半島地震で起きた大津波。多くの人が津波について恐ろしいと意識していると思います。しかし、具体的にどのくらいの高さから危険なのか、皆さんはどの程度、認識していますか?今回は、街行く人にアンケートを行い、津波の意識調査と、改めて津波の威力を理解するために、佐藤真知子アナウンサーが、大学の研究施設を取材してきました。

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今回番組では、街の人たちに、こんな質問を投げかけました。

――危険だと思う津波の高さは?

20代男性
「20cmでも怖いという認識ですね」

70代男性
「50~60cmで怖いですね」

50代女性
「本当にわからない。1mのような気もするし、それより低い気もする」

番組が行ったアンケートによると、54人のうち、約半数の人が「50cm以上で危険と感じる」と回答しました。

気象庁では、予想される津波の最大波の高さを、3段階に分けて発表しています。最大3mを超えると、大津波警報。1mをこえ、3m以下の場合は、津波警報。そして、20cm以上1m以下は、津波注意報となります。今回のアンケートで最も回答が多かった津波の高さ50cmは、津波注意報に該当します。

では、注意報クラスの津波とは、どのくらいの危険性があるのか?地震に詳しい、慶応義塾大学の大木聖子准教授に話を聞きました。

慶應義塾大学 環境情報学部・大木聖子准教授
「ちょっとこう足をからめとられるだけでも、もう流されてしまうんですね」

佐藤真知子アナウンサー
「(避難することに)水位の高さなどはあまり関係がないということなんでしょうか」

慶應義塾大学 環境情報学部・大木聖子准教授
「水につかったらアウトと思っていただくくらいのことが必要」

続いて佐藤アナが伺ったのは東京・文京区にある中央大学。高さ50cmの津波の威力を、再現できる施設で体験しました。

佐藤アナの身長は156cm。50cmは膝あたりになります。

■高さ約50cmの威力を体験

「3、2、1」

カウントダウンともに、勢いよく水がなだれ込んできました。そして次の瞬間、佐藤アナは一気に体勢が崩れ、あっという間に流されてしまいました。

佐藤真知子アナウンサー
「完全に私、足を持っていかれたと同時に水の中にのみ込まれてしまって、正直自分だったら助からないなって思うくらい、この高さでも命の危険を感じました」

実際に津波が発生した場合、土砂やがれきも含まれていることもあるため、危険度が増します。

中央大学 理工学部・有川太郎教授
「(50cmの津波は)両足に約100~200キロの力が場合によってかかる十分に大人の男性でも流される危険があるということ」

■高さ約30cmの威力を体験

佐藤アナは続いて30cmの高さを体験しました。水は、膝下あたりの水位でしたが、それでも、体が押し流されてしまいました。

佐藤真知子アナウンサー
「とてもとても立っていられる状況ではなかった。30cmは侮ってはいけない水のエネルギーなんだと感じました」

30cmでも、すさまじい威力を持つ津波。大木准教授は、避難の際に心がけてほしいことがあるといいます。

慶應義塾大学 環境情報学部・大木聖子准教授
「普段、ちょっと水の中や水たまりを歩けるというのと全く感覚が違うので、水に触れることなく避難が完了できるように、いち早く避難を開始することが大事になります」

津波の危険性や避難について、もう一度、考えてみてはいかがでしょうか。
(2024年3月11日放送「Oha!4」より)

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