多くの警察官に囲まれながら警察車両に乗り込むマスク姿の女。
自称、千葉・銚子市の会社員・加瀬奈菜江容疑者(36)。
4日朝、検察に身柄を送られた。

加瀬容疑者は3日午前3時半過ぎ、千葉・銚子市内に住む42歳の男性宅で、刃物で男性の背中を刺した殺人未遂の現行犯で逮捕された。

事件を知らせたのは、午前3時過ぎに入った被害男性自らの110番通報だった。

「女に刃物で刺された。今もいる、痛い」と通報を受け、警察官が男性の自宅に駆けつけると、背中を刺されている男性を発見。
現場にいた加瀬容疑者は、その場で逮捕された。

背中を刺された男性は、その後、病院に搬送されたが、命に別条はないという。

殺人未遂の現行犯で逮捕された加瀬容疑者。
その犯行はこれで終わらなかった。

加瀬容疑者は逮捕後、銚子警察署で取り調べを受けていた。
その際、警察官が作成していた書類に手を伸ばしてつかみ取り、引き裂いたという。

加瀬容疑者は取り調べ中の書類を手で引き裂いたとして、公文書毀棄の現行犯で再び逮捕された。

当時、取調室はどのような状況だったのだろうか。

取調室には、机を挟み加瀬容疑者と警察官が対峙。
立ち会いの警察官がもう1人いたという。
警察官が加瀬容疑者から話を聞きながら書類を書いていたところ、加瀬容疑者が手を伸ばし、書類を引き裂いたとみられている。

取り調べ中に容疑者が書類を引き裂くことは、過去に事例があるのだろうか。

フジテレビの平松秀敏解説委員は「監視が甘く、お粗末な取り調べと言わざるを得ない」と指摘する。

フジテレビ・平松秀敏解説委員「(引き裂かれた書類はどういうもの?)弁解録取書というもので、容疑者が逮捕された直後に言い分を聞き取って記す書面。弁解録取書というものはパソコンで作成されて、印刷した物を読み上げたうえで容疑者にサインをさせるんですけども、おそらくその際に書面を奪われて破られたのではないかと思われます。女性の容疑者ですから、油断があったのではないかと。お粗末だと言わざるを得ない」

警察は、加瀬容疑者と被害男性の関係や、事件に至った経緯などくわしく調べる方針。

FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/

WACOCA JAPAN: People, Life, Style.

Pin