最大震度7を観測した能登半島地震から1か月。観光名所の「輪島朝市」では、大規模な火災が発生しおよそ300棟が焼失しました。被災1か月となった現状を、鈴江奈々キャスターが現地から中継で伝えます。

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石川・輪島市の朝市通りに来ています。元日の地震から1か月ですが、営業することができなくなった店舗など、も倒壊したままの建物が多くみられます。

輪島市では、家屋の被害調査が進められていますが、まだ建物被害の全体像はつかめていないということです。

朝市では大規模な火災によりおよそ300棟が焼失しましたが、この地域で30年ほど消防団として活動している人に話を聞くと、当時、驚くほど火の回りが早かったということです。

消防団の人は、「地震で消火栓が倒れてホースを伸ばすことができなかった。水がなかったことが一番悔しい。『ごめん、雨降ってちょうだい』と雨ごいをした」と、話していました。

――地震から1か月という時間がたちましたが、現地ではどんな変化がありましたか。

「今は少しずつ先のことを考えて選択し始めている」といった声が聞かれました。朝市通りの近くで洋食店を営む40代の男性は、自分は店の再開に向けて輪島に残り、2人のお子さんと奥さんは金沢へ避難することを決めたそうです。

一番の理由は子供たちの安全を最優先してとのこと。子供たちにとっては普段は町の中が遊び場でしたが、今は倒壊した建物がそのままの状態で危険なため、子どもたちには金沢で新たな生活を送らせたいということです。

1月31日から輪島市内の避難所などで生活する人たちに話を聞いたところ、「二次避難」や「仮設住宅」の申し込みをすでにしていて、その順番待ちだという声を多く聞きました。

ただ、その選択も新たな「避難生活」の選択です。生活再建の見通しが立てられない中ですが、生まれ育った輪島で、自分にできることをやりながらみんなが戻りたいと思える町をつくりたいと力強く話す人もいらっしゃいました。

輪島では今もほぼ全域で断水が続き、町の景色は時が止まったように見えますが、「インフラの復旧のために全国からたくさんの人たちが入ってきてくれて感謝しかない」と涙ぐむ声も聞かれました。

外からの支援とふるさとを強く思う気持ちが背中を押し、ようやく前に少しずつ踏み出せる状況なのだと感じました。
(2024年2月1日放送「news every.」より)

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