映画『私の中のあなた』(2009)
キャメロン・ディアス主演 遺伝子操作によって生まれた妹が家族のありかたや命の尊厳を問いかける家族愛の物語
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映画『私の中のあなた』
劇場公開日:2009年10月9日 110分
原題 My Sister’s Keeper

【解説・あらすじ】
アメリカの人気作家ジョディ・ピコーのベストセラー小説を、『きみに読む物語』のニック・カサヴェテス監督が映画化。白血病の姉のドナーとなるべく遺伝子操作によって生まれた妹が、姉への臓器提供を拒んで両親を提訴する姿を通し、家族のありかたや命の尊厳を問いかける。

【あらすじ】
白血病の姉(ソフィア・ヴァジリーヴァ)に臓器を提供するドナーとして、遺伝子操作によって生まれた11歳のアナ(アビゲイル・ブレスリン)。彼女はこれまで何度も姉の治療のために犠牲を強いられてきたが、母サラ(キャメロン・ディアス)は愛する家族のためなら当然と信じてきた。そんなある日、アナは姉への腎臓提供を拒否し、両親を相手に訴訟を起こす。

【キャスト】
キャメロン・ディアス
アビゲイル・ブレスリン
アレック・ボールドウィン

【スタッフ】
監督 ニック・カサベテス
製作 マーク・ジョンソン

【感想・評価】
白血病の姉への臓器提供をする存在として、デザイナーベイビーとして生み出された妹アナという、SFのような設定のストーリー。

母サラは姉ケイトを大切に思うがあまり、アナが臓器提供をするのが当たり前、そのために生んだ子供だという雰囲気を強く醸し出している。だからこそアナが臓器提供を拒否して訴訟を起こした時のヒステリックな様子は常軌を逸しており、母と娘が法廷で戦うという流れにも違和感がない、自然な流れだと思った。

ラブコメの印象が強いキャメロン・ディアスだが、この作品では非常にシリアスな役を見事にやり切っている感があった。

だが、この作品に関してはとにかく子役の演技が凄い。白血病のケイトを演じたソフィア・ヴァジリーヴァはもちろん、姉が死ぬことを承知で手術を拒否するという難しい演技をしたアビゲイル・ブレスリンがとにかく素晴らしかった。

最初はケイトが亡くなる可能性を無視してまで弁護士を雇って母を訴える、というアナの行動に疑問が残るが、生まれてすぐに臍帯血、物心つく前から数えきれないほどの移植、それに伴う検査などを考えるとつじつまが合う。

彼女の巧妙な演技に隠された真実に胸が痛くなったが、それ以上に姉妹の愛、そして家族の愛に心が温かくなった。子供が病気になる系の話は苦手なのであまり観たくないが、一度は観ておいて良かったと思う。良い作品に出会ったと思った。

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