ハン・シュアイ監督・脚本、ファン・ビンビン×イ・ジュヨン共演の『緑の夜』が、2024年1月19日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほかにて全国公開される。

 2023年ベルリン国際映画祭でワールドプレミア上映され、テディ賞/パノラマ観客賞にてノミネートされた本作。中国から韓国に渡り、抑圧された生活を送る主人公ジン・シャを「武則天-The Empress-」『355』のファン・ビンビンが、危うくミステリアスな緑の髪の女を「梨泰院クラス」『ベイビー・ブローカー』のイ・ジュヨンが演じる。

 監督は長編デビュー作『Summer Blur(原題)』が高く評価されたハン・シュアイ。とあるきっかけから、韓国社会の闇に巻き込まれていく2人の女たちの”賭け”を描いた本作。12月が舞台になった本作は、同様に寒さが身に沁みる真冬の韓国で撮影された。

 2人が出逢ったのは12月22日—激動の1日の終りに、ある事情からとあるホテルの一室にたどり着く。滞在主の者と思われるファーとドレスを身にまとい、薄く流れる「ジングルベル」のリズムに乗って軽快に踊り出す緑の髪の女。羽根でくすぐられ、手を取ってダンスに誘われるも、なすすべないかのように立ち尽くし、時には困ったような、時には眩しいような眼差しで彼女を眺めるジン・シャ。自身の張り詰めた思いを水で流し込もうとするジン・シャを、緑の髪の女が後ろから抱きしめる―。

 緑の髪の女を演じるイ・ジュヨンへのハン・シュアイ監督の演出は「小動物のように」だったそうで、危うくも何物も抗えない無邪気さとかわいらしさが同居した緑の髪の女の存在感が際立つ。内に秘めた思いを一切語ることなく生きてきたジン・シャはファン・ビンビンを想定しての当て書きだそうで、「男性と組むことが多く、その華を最大限に活かした役柄が多くオファーされがちな、彼女の新境地だと思っています」と監督は語っている。セリフはなくとも、2人の感情やその動きから目が離せない約1分半。この後の2人は、ぜひ映画館のスクリーンで目撃してほしい。

■ストーリー

 苦難に満ちた過去から逃れようと中国を離れ、韓国で抑圧された生活を送るジン・シャ。保安検査場での仕事中、ミステリアスなオーラを放つ緑色の髪の女と出会い、ふとしたきっかけから危険で非合法な闇の世界に巻き込まれていく。果たして、彼女たちの運命の先に待ち受けるものは―。

監督:ハン・シュアイ
出演:ファン・ビンビン『355』「武則天-The Empress-」、イ・ジュヨン『ベイビー・ブローカー』、キム・ヨンホ
2023/香港/韓国語、中国語/カラー/92分
原題:GREEN NIGHT
配給:ファインフィルムズ
映倫:PG12 
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