羅臼市街から道道87号線を北上し、ざいもく岩トンネルの上の羅臼灯台に隣接する「クジラの見える丘公園」。
陸地からイルカやクジラの観測ができる日本でも珍しいスポットだ。公園には標高80メートルの位置にウッドデッキがあり、25キロ先には北方領土の国後島を、眼下には漁業で使われる定置網を見渡すことができる。クジラの識別の仕方が書かれたボードも設置してある。
8~9月の波の穏やかで視界が良い日の14時~日没30分前までが観察しやすい。沖合にクジラが出現することも多々あるため、双眼鏡があるとよいだろう。ダイオウイカと死闘を繰り広げることで有名なマッコウクジラは、一回の息継ぎで30分~1時間程潜ることができる。すぐに見つからないからといって諦めずに、のんびりと水面の様子や日光の反射、潮吹きなどクジラが現れる兆候を探そう。