2017年10月以来、3年11ヶ月ぶりの山形市。十字屋はビジネスホテル、大沼は新しい所有者へと移り、新たな展開へと動き出そうとしている山形の中心市街地。商業施設が破産すると、しばらく建物はそのままの状態で放置されることが多いが、大沼に関しては比較的早い段階で所有者が切り替わったのでプラスに捉えることができる。しかし、行政財産を民間に託すという世の中の流れから、市の外郭団体が所有するということは苦渋の決断だったのだろうか。跡地利用は緑地広場が良いか悪いかは別として、七日町の中心であり、単に要望を受けるという簡単な問題ではなく、議論が必要となってくるだろう。
【やまぎん県民ホール】00:32
JR山形駅西口の山形県総合文化芸術館「やまぎん県民ホール」が、令和2年(2020年)5月13日にオープンした。同施設は、地下1階、地上5階建て、高さ37.87m、延床面積157,789.6㎡の文化施設で、客席数2,001席を擁する大ホールのほか、県産品を取り扱う店舗やレストランなどが入っている。また、施設名は、年間2000万円の契約で山形銀行がネーミングライツを取得している。
【十字屋跡地にビジネスホテルがオープン】01:20
閉店した十字屋山形店跡地に、ダイワロイネットホテル山形駅前が2021年7月21日にオープンした。同ホテルは、地上12階建て、延床面積9,190㎡、客室数204室のビジネスホテルで、1階と2階にはコンビニエンスストアなどが入る店舗区画となっている。十字屋山形店は店舗面積10,362㎡、地下1階から地上8階までを営業フロアとする百貨店で、昭和46年(1971年)6月10日にオープンした。ビーク時の1981年度の売上高は100億円あったが、2016年度には31億円まで落ち込み、建物の耐震診断で危険性が高いという判定を受けるなどの理由で、2018年1月31日に閉店した。
【旧大沼本店が市の外郭団体の所有へ】02:29
大沼山形本店が2020年1月26日に閉店した。同店は店舗面積11,952㎡、地下1階から地上7階までを営業フロアとする百貨店で、昭和25年(1950年)にオープンした。大沼の歴史は古く、元禄13年(1700年)に荒物商を創業したのが始まりで、百貨店に業態転換した1950年以降は県内主要都市への店舗展開も図った。近年では業績不振などによる経営再建が進められていたが、2020年1月27日に自己破産を申請し、320年の歴史に幕を下ろすことになった。現時点でも建物は空きビル状態が続いているが、土地と建物は2020年12月に山形市都市振興公社が3億8,200万円で競売により落札し、市の外郭団体の所有物となった。今後の跡地利用は未定だが、七日町商店街振興組合などの団体は山形市長も対し、建物を解体して緑地広場としての整備を求める要望書を提出している。
4 Comments
いつも興味深く拝見させて頂いております。
山形県民として
今後が楽しみにしています☺️
山形には個人としては10年ごぶさたですがよい方向に進んでほしいです。
青森に比べたら全然垢抜けてる