紅葉を待つ高瀬ダムとその上流の湯俣林道までドライブ北アルプス絶景。

紅葉を待つ高瀬ダムとその上流の湯俣林道までドライブ北アルプス絶景。

皆様こんにちは。いま、長野県大町市。 正面に、大町ダムと北葛岳(2,551m)が観えています 今日はこれから、高瀬ダムを通って、 その奥の、湯俣林道の終点まで行きます。 この秋、この地域に、登山や紅葉観光に入る予定の方は 動画での下見や、様子見としても、是非、御覧ください 現在地の標高、832m さぁ、高瀬川3ダムへの、上りドライブ開始です。 朝日に照らされた雲が、良い色に染まっています 一応、最初に、カメラチェックをします わーぉ、いい色ですねー。朝はいいなぁ。(笑顔) 大町ダムの堤体上部へは左です。 昔は、多くのダムが、内部見学まで実施していたのに まず、911の直後から、セキュリティが厳しくなり 311原発事故の直後から、電力会社が警戒して 関係者以外の立ち入りを遠ざけるようになり 近年のコロナにあっては、民間電力以外のダムでも、 見学中止の理由になり、その再開は未定のままです。 大町ダムは、上流の発電用の2つのダムとは異なり、 国土交通省の多目的ダムなので、 コロナまでは、内部見学を実施していた筈なのですが 多分、今も、再開はされていないと思います。 長野県道326号槍ヶ岳線に入ります。 左手は、龍神湖の展望広場です。 まだ、朝の太陽が、あの高さ。綺麗です。 現在地の標高、963m ううう。いい色の空ですねぇ 前方に、猿の群れあり おいおい、危ないよー まだまだ、いますよー。 カラス程ではないにせよ、妙に車慣れしているので ドライブしてる、こちらの方が、怖いですねー 差し込む朝日が、赤い。 既に、洞門を3つ過ぎたので、 この先の、北葛沢5号橋の下が、北葛沢です。 この下です。 上部に凄まじく困難なゴルジュ帯があると聞いてたので 若い頃、是非にも挑戦を、と思っていたのですが、 結局、トライをせぬままに引退してしまいました。(トホホ) いまでも、大町から蓮華岳の南面を見上げたとき、 その野蛮な斜面の下方に、憧れたゴルジュが在る事を 懐かしくも、チョット切なく、思い出します。(苦笑) いま走っている長いトンネルが、高瀬トンネル これを抜けると、間もなく、葛温泉です。 出ます。そして、次の洞門に入ってすぐ、 ここから出て、 折り返すように進むと、 以前の動画「安曇野で一番ファンタジーな道」で 目指していた国有林・中ノ沢林道に繋がる 中ノ沢吊橋へと出ることが出来たのですが、 ここも、現在は立ち入れなくなってしまいました。 高瀬川 1号橋 高瀬川 2号橋 左に、葛温泉・仙人閣 雲が、いい色に染まってます 左の立派な橋が、葛温泉・かじかの入口 葛温泉・高瀬館 そして、冬季の道路閉鎖ゲートです。 冬の入山は、ここから、歩くのみです。(笑顔) でも、そうやって静かに歩く時間というのが、 下界と隔絶された、山という場所へと入る心構えと 自らの覚悟が再確認できる神聖な手続きでもありました ううん。ヤッパリ、山へ入るって、いいなぁ。 さぁ、もうすぐ、七倉ダムです。 ダムが見えました。 左へ、この道を下りてゆくと、ダム直下の広場に出ます。 高さが125 mあるので、充分に大きなダムなのです。 すぐ上の高瀬ダムが、高さ176 mと大き過ぎるだけ。 洪水吐などは寧ろ七倉の方が迫力あるかも。(笑) 広場から、その洪水吐の脇に長い長い階段があるので 是非、ダムの上まで、登ってみてください。(笑顔) 右へ大きく曲がったら、今度は、七倉トンネルに入ります 左手に、堤体が見えます。(樹間で見難いですが) 七倉ダムの堤体上へは、 ここを左ですが、関係者以外は入れません。 トンネルの出口が見えてきました。 トンネルを抜けたら、すぐに、七倉山荘前の無料駐車場 駐車場が見えました。 普通車両の終点で、かつ船窪への登山口でもあり 高瀬ダムへ行くタクシーの乗り場でもあるので、 いつも、それなりの台数が駐車しています。 よく、駐車可能台数は、公称50台と書かれてます。 しかし、もっと多く停められるとは思いますが、 それでも、紅葉などの混雑時は、満杯となってしまい 七倉ダム下の広場にしか空きがなかった話もあるので 観光繁忙期の休日は、早めのお出掛けがお薦めです 七倉ゲートです。 左手の小屋より奥の車は、基本的にダム等の関係車両 山荘の裏は、七倉キャンプ場 一張、テントがありますね 高瀬ダム行のタクシーが来ました。 現在は、タッチアンドゴーの無人ゲートとなりました。 以前は、右の建物の中に、監視兼操作の担当者がいて 確認手続きして、中から操作して開けてもらった ゲートを通る際、互いに会釈を交わしていましたが いまや、ここも、監視カメラとタッチゲートです。(笑顔) ゲート番建屋の奥が、登山相談所と登山届けのポスト その更に奥は、RC造の立派なトイレ 建物脇の標柱に記載の標高は、1,058.9m 路面は乾いてきたのに、空がまだ、イマイチ信用できない この日の工事関係者など、多くの車両が登ってくる前に 私達も、そろそろ出発します。 まずは、一旦、後退してから、(笑顔) 勿論、私達も、カードリーダーにタッチです。 さぁ、出発します。 いかんいかん、トンネルの前に、右の 七倉沢を撮っておかなきゃ(苦笑) 昔と、渓相が、少し変わったかも。 そして、右のこの出口が 船窪小屋方面への七倉登山口 そして、私達は、山の神トンネルに入りました。 このトンネルは、狭くて、いつも、靄っています 長さは、1.1kmと少々 高瀬渓谷のトンネルの中で一番嫌い、と言う人も多い やっと出ます。 橋を渡ると、新高瀬川地下発電所のトンネル入口 この橋の下が、神ノ沢 そして、神ノ沢トンネルに入ります。 入口下の神ノ沢は、昔、山岳雑誌にも載った 沢登りの短い初級ルートですが、 北アルプスに、ここまで深く入っての小品は勿体ないです ただ、遡行を終えたあとの下りに、 先程、登山口を見た、船窪小屋からの七倉尾根の 登山道が使えるのは、まぁ特典と言えば特典です(笑顔) 仙ノ沢トンネル さて、高瀬ダムまでで、次が最後のトンネルです。 源五郎沢トンネル これを抜けたら、目の前が、高瀬ダムです。 さぁ、出ますよ。 高瀬ダムです。 堤体を登る道は右ですが、まずは、左の道で、 ダム直下の広場へと下りてみましょう 右が、いま出てきたトンネルです。 何かイマイチ、大きさが実感できないと思いますが 日本一の黒部ダム(高さ186m)より、10m低いですが、 高さ176mで、ここが日本で第二位です 堤体右岸の洪水吐の左奥に、唐沢岳幕岩がみえます クライマーには有名な岩場で、 あの下に、この画像では見えてない下部ハング帯があり 登攀高度差は、400m近いです。 その登攀終了点から頂部までの藪と脆さを嫌って 無雪期は、すぐに懸垂下降してしまいます。 そんな訳で、アプローチも短いし、 壁だけを楽しんで帰る条件も揃っているので 結構に、人気のある岩場でしたが、 オーバーハングの人工登攀と、微妙なスラブが多いので 幾らアプローチが近くても、 きっと、最近のクライマーには好まれてないと思います。 さぁ、堤体の上へ登りましょう。 先程の分岐まで戻りました。 いよいよ、ロックフィルダムの登りです。 洪水吐の上部、右端の建物が天端です。 おぉ、お疲れさまです。 シッカリした、強そうな足取りで、 若い人は、羨ましいです。(苦笑) 頑張ってー どうですか?  どんどん高度感が感じられますよね ここをダム湖左岸の不動沢から土砂を搬出する 大型ダンプカーが列をなして下りて行く様子は それはそれで、壮観な様だったのですが、 あと、数年でその姿も、見られなくなりそうです。 七倉ゲートで、先行して登って行ったタクシーですね この白い車体が、どんどん小さくなってゆく様子でも 高瀬ダムの高さが感じてもらえるかもしれませんね 天端部の建物がすぐそこに見えます。 ところで、左上の岩って人の横顔に見えませんか?_(笑) 最後の折り返しヘアピンです。 ほら、どう見ても、人の横顔でしょ。(笑顔) さてと、先程のタクシーはどうかな。 いたいた。右下の、あの白い点です。 さぁ、堤体上に到着です。 前回の動画では、すぐに右岸の湯俣林道へと、 進んで行ましたが、今回は、槍見台へ寄ります。 それにしても、先程のタクシーの姿で、 この高さが、少しでも伝わったでしょうか 高瀬の谷の、V字の様もなかなかですね。(笑顔) このトンネルを抜けて行くのが、北アルプス裏銀座 ブナ立尾根へ続く道です。 そして、このトンネル入口の上が、槍見台です。 今日は、雲で、見えていません。 それでも、まぁ、気を落とさずに登ります。 視聴者さんが登られる時は、晴れてるといいですね? もしも、雲が無ければ、 中央のV字の奥の尾根の上に、槍ヶ岳の穂先が見えます しかしまぁ、ここに積み上げられた岩の量たるや、 凄まじいボリュームです。 さて、そろそろ、先へ進みます。 右手から、湖面へ白い浜辺のようになっているのが 永々と不動沢から流入してくる土砂。 現在も、大型ダンプが列をなして搬出している砂です あれを止めない限り、いつかダム湖は埋まってしまう しかし、山が風化して崩れているのだから止まらない。 そこで、ダンプカーで搬出し続けていたのですが、 そんな事では、とても追いつかないので、 いよいよ、ダンプカーではなく、ベルトコンベアーで ガンガンと、搬出する事となったのです。 今迄にこの構想を聞いた事がある方も多いと思いますが 実は、今年の6月、遂に、着工したのです。(本当) そして、完成予定は、令和11年度内です。(凄い) たった5年しかないじゃないか?  と思うでしょうが、 トンネルなので、雪も関係なく通年で工事できるし、 自動車用みたいに、隧道の口径も大きくないしで、 関係各位には、安全に、かつ、頑張って欲しいものです。 因みに、ベルトコンベアーの総延長は、11kmです。 ここからも見える、対岸の白い浜。(溜息) 登山目的でなく、観光でこのダムまでタクシーで来る方も 先程の左岸、槍見台下のトンネルを歩いて抜けて、 是非、不動沢の現場を眺めてみる事をオススメします。 広大な沢の、凄まじい量の土砂に驚かれると思います。 さて、小型タクシーでも、ここが限界です。 登山者は、このトンネルからは、歩きになります。 高瀬隧道 このトンネルも人によって好き嫌いがハッキリ分かれます 右側の照明の連続の、遥か彼方に見える 小さな小さな点が出口 小さな画面では照明の点と区別がつかないほどに 遠くて、小さい点に見えます。 一直線で、遠いけれど、出口が見えるだけ良いよ と感じる人と、見えてるのに、いつまで経っても着かない と嫌がる人の、二派に分かれます。(爆笑) 実際に歩いてみると、必ず、どちらかに属します。(笑) 是非一度、歩いてみてくださいませ。(笑顔) やっと近づいてきましたが、 これは、車での感覚。歩くと、実に長いのです。 トンネルを出ると、左手に慰霊碑があります。 心の中で良いので、手を合わせます。 そして、目の前は、わもり沢トンネル 狭いけれど、短いトンネルです。 このトンネルを抜ければ、 残るトンネルは、あと、ひとつだけです。 ここからは、ダム湖に沿って走ります。 前方は、東沢の河口へ下りる道の分岐です。 ここを右へ下りると、広い砂地の広場になっていますが 丁度、今は、工事関係でほぼ占有されています。 この橋で、東沢を渡り、東沢トンネルに入ります 短いトンネルで、トンネルはこれで終わりです。 前方の高瀬川第五発電所が工事中なのです。 100年前の、大正末期から在る発電所でした。 この現場は狭いので、大変な工事ですね。 いまの声は、猿でしょうか? ダム湖のバックウォーター、どんどん浅くなってます。 さぁ、そろそろ終点です。 河原へ下りる道と、工事車両が見えてきました。 いよいよ林道終点です。 ここから先は、正面の登山道で、湯俣まで2時間弱 深山の温泉が楽しめます。 高瀬川渓谷、高瀬川ダム、何か参考になったでしょうか もう暫くで、待ちに待った紅葉です。 天気が良いことを期待しましょう。(笑顔) ご覧いただき、
ありがとうございました。

長野県大町市地籍の、高瀬川渓谷の大町ダム・七倉ダム・高瀬ダムを走り抜けて、その上流の湯俣林道の終点まで行きました。
近づいてきた紅葉シーズン、是非、高瀬川流域を訪れてみてください。
前回の「本日の安曇野」動画で、もう一段ストンと気温が落ちてくれないと困る、と書いたのですが、この数日の雨模様で、気温も大分と紅葉の近さを感じられるようになってきました。

8 Comments

  1. 懐かしい😊
    眺め眺めさんに出会えた高瀬ダムの紅葉🍁とダム湖のエメラルドグリーン🫛
    あれから、何度か行こうと計画しましたが、、
    最盛期は七倉の小屋泊は、難しくて、行けず仕舞いです( ; ; )
    19歳の時に大学の女子寮の先輩と二人で、下之廊下を黒四ダムまで歩いて、第三ダムの宿舎に泊めて頂き、お風呂まで、頂いたことは、武勇伝の一つです(^^)
    何故こんなに奥深い山奥にダムを作る文明の発達が出来るのか?
    自然と人間のせめぎ合いですね!
    人類が滅んで、ダム湖が土砂で埋まったしまったら、また、自然が、静かに覆い尽くすのでしょうね😂

  2. 今年の7月19日に行きました。偶然にも大町ダムと発電所の見学をやっていました。時間がなかったので、自分は発電所しか見ませんでしたが。

  3. 七倉山荘から先、裏銀座縦走のときに高瀬ダムまで歩きました。これから縦走するのに最初からタクシーは使わんと歩いたのですが、通っていくタクシーが羨ましく、特に高瀬ダムの堤体を登るつづら折りが大変でした。車だと長く区間もすいーっと楽ちんですね。
    不動沢の土砂はすごかったですが、高瀬ダムの奥もすごい土砂ですね。完全に埋まってしまっている…不動沢あたりから見て、このダム、早くしないと全部土砂で埋まってしまわないかと心配になるくらいの土砂でした。いよいよダンプではなく、ベルトコンベアーで土砂を搬出するのですね。

  4. 大正時代の不動沢堰堤、崩れ沢堰堤が昭和25年には満砂でオーバーフローしており、昭和35年に産総研が高瀬川での流下土砂量33万m3/年と算出して、不動沢ダム計画がスタートしました。    昭和40年ころに不動沢ダムから高瀬ダムに呼び名がかわりました。 実際の流下土砂は100万m3/年です。 表向きには70万m3/年と公開してます。 産総研の読みと現実が倍違うので、建設省が焦って、高瀬ダム再編計画をすすめたところです。 日本で最初に満砂になるダムが、高瀬ダムです。 不動沢の土砂は生石灰含有が高いので魚類は住んでいないことが昭和25年レポートされてます。 人間が舐めると口から泡ふくはずです。 高瀬川のフッ素濃度も0.4ppmと公開されているので川の水も触らないのが 身のためです。

  5. 湯俣温泉 青嵐荘が吊り橋架け替えを2019年大町建設事務所に相談したら、「国立公園内なので許可できない」とのイヤガラセがありました。80年近い既得権益をつぶしにきました。 これは県職の建設部ならば知っています。     長野県 公務員のイヤガラセを交わして ようやく吊り橋を直しました。

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