夕暮れ時に和歌山那智勝浦の漁港へ。

夕暮れ時に和歌山那智勝浦の漁港へ。

和歌山は那智勝浦の港。
日も暮れかけて、空の端にはかすかな朱が残っております。
その向こうに、赤い灯台がすっくと立っておりましてな、夕闇の中にただひとつ、静かに港を見守っております。

潮の香りがほのかにただようなか、波は小さく、かすかに岸壁を叩きよる。
その音が、なんとも言えん寂しさを誘います。

そこへ――いつもの、あの亀の船が港へ戻ってまいります。
船の姿は見慣れたものでありながらも、この時刻に見ると、どこか哀愁を帯びておりましてな。
一日の終わりを映すように、静かに、静かに港へ入ってゆく。

赤灯台の影と、薄れゆく空の光。
それに寄り添うように帰ってくる船の姿。

――港町というものは、人が暮らし、賑わいを見せながらも、夕暮れにはふと物悲しさをのぞかせるものでございますなぁ。
#和歌山県 #那智勝浦 #漁港の夕暮れ

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