【note紀行映像詩】初夏・高取城《奈良》|「奈良・高取城の天守は、わたしを見下ろす」

【note紀行映像詩】初夏・高取城《奈良》|「奈良・高取城の天守は、わたしを見下ろす」

[拍手] [音楽] 日本3大山次郎の1つなら高取 かわつて私は姫城のある町で暮らし城を 日常の風景として見ていた。 大学でも乗格を学んだ。卒業後はその熱も 落ち着いていたけれど、この5年ほど再び 城への思いが燃えてきた。 特に山に天手も建物も残っていないことが 多い。だからこそ私は石垣を見に行く。 野ざらしで残る石。気持ちいい。この時代 の匂いが染み込んだ石垣きが好きだ。 この6月奈良の高取を尋ねたエンタカーを 懲英駐車場に止め歩き出す。 高取の街並古い武屋敷 川と公園の空気が心を膨らませる。 道端には大きな栗の木ふと漂うあの独特の 匂い。 [音楽] Cの香りだと父が教えてくれた。あちに ならない匂いを人から教わること。嫌い だった匂いが少し好きになった瞬間だった 。 やがて山に入るひんやりとした空気小川の せらぎ 近づけば違う声に聞こえ 離れればまた違う声になる。ただ流れ 続けるお顔を眺めていると心は落ち着いて いった。 [音楽] [拍手] し、しんどい。 だが余裕はすぐに消えた。急な坂 一生坂と呼ばれる険しい道。 もう引き返そうか。そんな声が何度も心に 支いた。それでも石垣きの後に出会うたび に 足は前へ進んだ。 崩れかけた石、かけらとなった石。 残っていないからこそ想像できることが ある。 昔の人はこんな斜面に石を運んだのか。 その思いが背中を押した。 そして頂上へ。 [音楽] ああ、石垣きや。 [音楽] [音楽] ສ [音楽] コケムした大きな石垣 約670年前のものが今目の前にある。 やだ息を飲む。その圧倒に 声は消えた。 姿はないけれど確かに私は天使を見た。 麓元の町を見下ろす景色 山々に抱かれ、体のひび割に染みていく。 [音楽] [音楽] [音楽] [音楽] [音楽] [音楽] [音楽] [音楽] [音楽] [音楽] ベンチに腰かけ団子症の団子と柿の外しを 食べる。全てが報われた瞬間だった。 [音楽] 下山すると街並が不思議と馴染んで見えた 。水路のさけも耳に優しかった。 たえ険しくてもショートカットせず登って よかった。 今私の体に少しだけど高取の石垣きが 詰まれている気がする。 [音楽]

日本三大山城のひとつ、奈良・高取城を歩きました。

天守はもう残っていない。
けれど、苔むした石垣に触れたとき
私はたしかに天守に見下ろされていました。

急な坂道、一升坂。
朽ちた石垣。
苔むす大石垣の頂。

かつての人々が積み上げた石の記憶は
時を超えて、今も私たちに語りかけてきます。

この映像は、観光ガイドではなく
「まなざしの旅」としての記録です。
風や匂い、祈りや余白を感じながら
あなた自身のまなざしで受け取っていただけたら嬉しいです。

▶ note原稿(テキスト版)「奈良・高取城の天守は、わたしを見下ろす」
https://note.com/chaiko555_/n/nece7c8882c00?sub_rt=share_pw

English➤
Takatori Castle in Nara — one of Japan’s three great mountain castles.

The keep is gone.
Yet standing before the moss-covered walls,
I felt the vanished tower still gazing down on me.

Steep slopes, crumbling stones,
walls built 670 years ago.
They whisper across centuries,
inviting us to imagine what is no longer visible.

This video is not a guidebook.
It is a record of a journey of “gaze” —
to feel the wind, the silence, and the timeless presence of stone.

May this sight endure, forevermore.

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