「師匠!私を弟子にしてください」夕張メロン農家に1日弟子入り(6月17日放送)
[音楽] ああ ごめんなさいありがとうございますすいません 大丈夫です
怖い怖い怖い怖い メロンの操縦量はおよそ 30km
そりゃ1 輪車で運ぶにはバランスを保つのが非常に難しいんです結局ね師匠 結構手に負担がかかるというか思うんですね もう力仕事です完全に持てますか 持けます すげえ [音楽] はい
はい 収穫した200 玉のメロンを運んではトラックに乗せる地道な運搬作業この柔道が夕張りメロン農家の [音楽] 1日の始まりなんです乗 [音楽] せました
はい
この企画は、北海道を支える様々な職業のプロに一日弟子入り!
仕事の流儀やこだわりを探り出す仕事体験ドキュメンタリーです。
超多忙な夕張メロン農家に1日弟子入り
今回の舞台は、空知地方南部に位置する「夕張市」
今年の初競りで2玉100万円の値がついた高級フルーツ“夕張メロン”を作るプロに、入社2年目東峰アナが弟子入りします!
東峰アナ:「おはようございます。今日は弟子としてまいりました。HBCの東峰 優華です。よろしくお願いします。どれくらい農家をやっているんですか?」
工藤さん:「私は10年ほどで、うちでいうと、夕張メロンができてから64年なんですけど、そのころから。祖父の時代から。」
今回の師匠は、「工藤 凌司」さん。
祖父の代から60年以上続く、夕張でも指折りの大規模農園を運営するまさにメロン王子。
約60棟のハウスを所有し、1シーズンなんと6万玉のメロンを出荷しているんです。
そんな、工藤さんの午前のスケジュールがこちら!
始まりはなんと午前5時前の収穫作業から!
そのワケは…?
工藤さん:「温度が低いうちに収穫しないと温まってしまうと、もいでから追熟が進んでしまうので冷たい温度のまま、集荷・流通できるように早い時間に収穫する。」
東峰アナ:「早速私はまずなにからすればいいでしょうか。」工藤さん:「収穫したメロンを運んでもらいたいと思います。一輪車で。」
東峰アナ:「一輪車…?」工藤さん:「運んでもらおうかなと思います。」
東峰アナ:「これが一輪車ですか?」工藤さん:「そうです。」
ハウスの全長は100メートル。
効率的に運搬を行うため、一輪車を使って一度に多くのメロンを運ぶんです。
さっそく、作業スタート!…と言いたい所ですが…
工藤さん:「中に入ってもらって…(手袋)これ逆ですね。」東峰アナ:「逆でしたか。師匠すみません。」工藤さん:「1からですね。本当に。」
丁寧に手作業で収穫!本日のメロンの収穫量は…
東峰アナ:「ちなみに今日メロンは何玉くらい獲るんですか?」工藤さん:「今日は100~200玉くらいあると思います。」東峰アナ:「200?」
この日収穫するのは約200玉!
全て手作業で収穫を行います。
しかし、高級メロンが故に扱いはとてもデリケートなんです。
工藤さん:「メロンを持つとき、できるだけヘタを持たないように。ヘタは夕張メロンにとって大事な商品価値なので、できるだけ傷付けないように、折らないように球を持ってやってあげる。」
工藤さん:「同じ品質のメロンでもヘタがないだけで、商品価値がかなり下がってしまうんです。くれぐれも慎重に!」
東峰アナ、一輪車を使ってハウスの中を移動していると…
東峰アナ:「あ、ごめんなさい。すみません。」工藤さん:「大丈夫ですよ。」
メロンの総重量は約30キロ!
一輪車で運ぶにはバランスを保つのが非常に難しいんです!
東峰アナ:「結構手に負担がかかるというか重いですね。」工藤さん:「力仕事です。完全に。」
収穫した200玉のメロンを運んでは、トラックに乗せる地味な運搬作業。
この重労働が夕張メロン農家の一日の始まりなんです。
東峰アナ:「乗せました。」
開始から1時間半、全てのメロンをトラックに積み込みました。
集荷まで作業が他にもたくさん!時間との戦い
10時半の集荷に向けてやることは、まだまだ山積みです。
収穫したすべてのメロンのトゲや粉を取り除く「洗い」、測りを使って行うサイズ分け「箱詰め」・「整頓」と集荷に至るまで、複数の工程をこなさなければいけないんです。
東峰アナはメロンのサイズ分けを手伝います。
東峰アナ:「腰痛いです。しゃがんだりするので。」工藤さん:「夕張メロン農家は絶対1回は腰痛くなります。痛すぎて痛くならなくなります。」
東峰アナ:「どうしてメロン農家に?」工藤さん:「中学生のときにメロンの販売体験をして。その体験が強烈で。」
学校行事で訪れた東京で夕張メロンの販売体験をした時のことです。
あまりの人気に誇らしくなり、自分でメロンを作りたいとその時決心したんです。
おいしいメロンの見分け方
工藤さんの兄:「基本的にネットがびっしり張ってて、形がきれいなものは美味しい可能性が高いと思います。」
工藤さんの兄:「じわじわ中身が詰まって肌がひび割れてネットができてくるので。(ネットがびっしり入ったものは)ジワジワ育った美味しいメロンなんじゃないか。」
集荷まではとにかく時間勝負。
黙々と全ての作業を行います。
工藤さん:「めげないのがいいですね。」東峰アナ:「ありがとうございます。」
午前10時 集荷にまつわる作業が全て終了!
メロンは検査場に運ばれて一つ一つ生産農家も担う検査員の手作業でチェック。
糖度やつや、身の締まりなどを再度確認した後に合格したものだけがシールを張られて“夕張メロン”となるんです。
東峰アナ:「甘いですね。めちゃめちゃみずみずしくて甘くて美味しいです。」
東峰アナ:「外側の部分って他のメロンだと苦くて、真ん中しか甘くないイメージなんですけど、外側まで甘いのでどこ食べても美味しいです。」
メロン作りで大変な作業は「手入れ」
東峰アナ:「メロンを作る作業の中で一番大変なことって作業としては何が一番大変ですか?」工藤さん:「やっぱり手入れ作業ですね。」
東峰アナ:「60棟の管理をすべてするって、結構大変じゃないですか?」工藤さん:「みんなで手分けして管理してやってます。」
工藤さんの農園では、5月下旬から8月中旬まで安定的に出荷できるようにメロンを複数回に分けて育てています。
そのため、毎日集荷作業の後は生育中のメロンの手入れをしているんです。
続いては、そんな実を付けたばかりのメロンの手入れをお手伝い!
工藤さん:「メロンマットというんですけど、これを1個1個メロンの下に敷いてもらおうかなと思います。今ビニールの上に玉があるんですけど、ビニールは触ってもらったらわかるようにすごく熱いです。」
工藤さん:「メロンも熱くなって跡が残ったり水が付いちゃったりすると病気になったりっていうのを防ぐためにも、1個1個マットを敷いて大事に育てていきたい。」
ということでハウスの奥から工藤さん、手前から東峰アナが赤ちゃんメロンのマット敷き!
しかし…
東峰アナ:「暑い。しんどい…。痛い。葉っぱが腕に刺さる。どこにメロンがあるのかが見えないのと、暑すぎて結構しんどいです。」
日中のビニールハウスの中は30度超え。
しかも、葉っぱに隠れたメロンを見つけるのは想像以上に難しく作業は難航。
ただ、そんな中でもめげずに頑張る東峰アナ。
そんな姿を見て師匠は…?
工藤さん:「めちゃめちゃ、一生懸命だと思います。今日の動きを見てメロンの取り扱いも、すごく丁寧で大事にしてくれてる感じが伝わります。負けないように仕事しないと。」
工藤さん:「オッケーです。」東峰アナ:「終わりですか?お疲れ様でした。長かった。でも、距離にすると三分の一くらいしか私できませんでした。」工藤さん:「プロですから。」
その後は束の間の昼食をはさんで、午後3時までみっちり弟子として作業!
夕張メロン作りの大変さに身を持って体験しました。
東峰アナ:「師匠きょうは一日ありがとうございました。」
工藤さん:「お疲れ様でした。弟子としては満点です。ありがとうございます。ただ、夕張メロン農家としてはもう少し頑張らないといけないのかなという所はあるのでいつでも来ていただけたらと思います。」
東峰アナ:「わかりました。私の一番最初の師匠ですから。」
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※掲載の内容は番組放送時(2025年6月17日)の情報に基づきます。