【廃道調査】豊浜山津波とは?路線バスが飲み込まれた地すべり災害を時系列に追う 北海道乙部町

【廃道調査】豊浜山津波とは?路線バスが飲み込まれた地すべり災害を時系列に追う 北海道乙部町

1962年10月17日 乙部町で大規模な自りが発生 国道229号を走行中だった38名が乗る 路線バスと現場で警戒にあたっていた開発 局の職員3名が巻き込まれるという水の 第三次となった その時何が起こっていたのか 当時の新聞記事や裁判記録をもに豊浜 大津波と呼ばれる災害を自系列に追って いきます [音楽] [音楽] 今回は北海道南西部に実する乙部町に 向かいます 乙部町には北海道の大動脈である国道 229号が通っており八雲町との教会に ある豊浜トンネルが今回の目的地となり ます この豊浜トンネルは豊浜大和波浪と呼ば れるジスベリ災害の後に建設されたもので 当時は海岸沿いに進む球道が使われており そこで水の大災害が起きてしまいました この球道区間には8本のトンネルがあった んですが3号トンネルから4号トンネルの 間約400mの区間でジスベりが発生 から約600ほど山川に入った標高 140m付近を頂点に幅 の土砂が海側に向かって一気に流れ落ち ました移動距離は真端部分で約130mに も及び当時北海道で記録されてきた ジスベリでは最大規模のものとなったよう です そしてこの時国道を走行していた路線バス と災害を警戒していた開発局職員が 巻き込まれ大な被害を出す結果となって しまいました [音楽] 今私が歩いてるのが現在の国道229号で 正面に見えるのが災害からしばらく経過し た1973年に建設された豊浜トンネルで その横には豊浜の慰例費があります 以前は災害現場付近の豊浜3号トンネル 付近にあったようですが廃道に止まない こちらへ移設されました [音楽] 球道を進んでいきます 豊浜二号トンネルが見えてきましたが広い 兵地にポツンとトンネルだけがあり何か 違和感を感じないでしょうか 実はここ山が広がる崖のような地形だった んですがジスベりの予防策のためでしょう か大幅に削り取られて平置になった場所 だったんです 比較してみるとかなり地形が変わっている ことが分かりますね この球道には豊浜1号トンネルから8号 トンネルまでありましたが現在は国道沿い にあった1号トンネルとこの2号トンネル のみで他は全て対策撤去されています この先で何が起きたのか 発生当日の経緯を自系列に振り返ってみ ます 年10月17日水曜日午前8時頃 道路を管理する函館開発建設部江江差し市 出張所の職員が通常業務である道路の点検 パトロールで巡回していると国道229号 を走ってきたトラック運転手から異常箇所 の報告を受けた 豊と4号トンネルの間 で道路の亀裂や席がありましたよ 情報提供ありがとうございますすぐに対応しますねそこは海岸と崖の間を 8 本のトンネルで通過する危険所でこれまでも度々落席が起きている場所だったあ本当だ 落席以外にもコンクリートに気裂が入って そこから土砂が漏れてる 山津波が起きる2ヶ月ほど前には台風に よる大雨の影響で落石や大量の泥が流出 するなど大きな被害が出ており数日前に 降った雨の時も落石が発生していた 署長大変です豊 35トンネルと45 号トンネルの間で異常箇所があります わかりました大子宮向かいます 現場に急行した江差し出張所の所長は他 4名の職員ともに約 1時間に渡って現場の調査を実施した これは地震による影響かもしれませんね 前日に巡回した時よりもコンクリート傭壁 の起列や傾きが増えてることに気がついた がその原因は過去に起きた地震による損傷 が拡大したものと捉えた 私たち2 人は一旦戻り設置する道路標識を持ってきますので 3 名は引き続き現場に残って警戒に当たってください わかりました 直ちに通行止めにするほどの危険はないと判断した所長は現場に見張り役として 3名配置して一旦出張所に戻った 残った3名は2手に分かれ2名が4号 トンネル側もう1名が3号トンネルで警戒 に当たる 4号トンネルで警戒にあたっていた職員が 散服に先ほどまではなかった大きなじわり ができていることに気がつく は散腹にさっきはなかったじわれが起きてる 本当だこれはまずいぞつ崩れてもおかしくない 大変だ 3号トンネルにいるc さんにも知らせて直ちに通行止めにしよう 差し迫った危険があると判断した 2人は走って 3号トンネルまで行きもう 1人の職員にこの事実を伝える おい大変だ 散伏に大きなじわれができてるから今すぐ通行止めにしよう それは大変だ所長が戻るまで 2手に分れて通行止めを実施しよう 現場にいる3 人は直ちに通行止めの処置を取る判断に至り出張所に戻っていた署長にも無線でこの事実が伝えられた 通行止め実施の胸は直ちに各関係箇所へ 伝えられ路線を受け持つ函館バスにも連絡 が入ったが無線機を装備していなかった 路線バスにこの事実を伝える手立ては なかった あ路線バスがこっちに向かってくるぞ急い で危険を知らせよう あれ?こちらに手を振ってまれと合図してる人がいるぞ 何かあったんでしょうか?降りて確認してきますね 運行中のところ申し訳ありませんが土砂崩れの危険があるための先は進めません わかりましたバックで交代して引き返します 道幅が狭いためバスが展開できる場所まで 交代し始めたその時 ああ土砂崩れが来るぞ 強音と共に流れてきた土砂がバスを襲い 車体が横直しになるとそのまま海に向かっ て押し流された これは富浜大山波から数日後に現地調査さ れた専門家による報告書でそこに掲載され ている写真を見るといかに大規模な実り だったのかが伺えます 4号トンネルを抜けて50mほど進んだ 辺りから実スりで埋まっていて道路が完全 に埋まっています 左には球道も見えますが途中から流されて 寸断された様子が伺えます 3号トンネルの熊石町口は完全に埋まって しまいどこがトンネルなのか分からない ですね こちらは置合いから見た現場で本来の海岸 線から130mほど置合いまで土砂が流出 しました [音楽] このジスりにより人的な被害も甚大なもの となってしまいました [音楽] 奇跡的にバス車内から脱出できた方の証言 に当時の緊迫した様子が伺えます トンネル手前で引き返すことになり10m ほど交代したがパラパラと土砂がバ面に ぶつかり出した すぐに慈響きが聞こえ波のような土砂が バスの屋根に振りかかりあっという間に バスが応転すると車内に海水が一気に 流れ込んだ 割れた窓から海面に出ると沈んでいくバス の屋根が見えた ざっと雨が当たるような音が車内に響き 辺りが一気に暗くなった ここからどうなったのか思い出せないが気がついたら海面に その後乙部村役場に災害対策本部が設置され大掛かりな捜作が連日行われたが最後まで行方不明者 3 名とバス車体を発見することはできなかった [音楽] [音楽] [音楽] [音楽] 記載した泥は後に復旧工事が行われ通行 可能になったが1973年に豊浜トンネル が建設され現在は廃道となっている [音楽] [音楽] [音楽] [音楽] [音楽]

1962年10月17日に国道229号を走行中だった乗客乗員38名が乗る路線バスと、道路警戒にあたっていた函館開発建設部の職員3名が、大規模な地すべりに飲み込まれるという重大事故(死者行方不明者14名)が発生しました。
この動画では、当時の新聞や裁判記録を基に、どのような過程で災害に巻き込まれたのかをまとめ、現在の災害現場を撮影してきました。

尚、本筋は函館地方裁判所で審理(昭和40年9月30日)された内容から抽出して時系列に追ってますが、事実に相違が無い範囲で新聞記事に掲載されていた証言なども含めてあります。また、登場人物が話す内容も、事実に相違が無い範囲で脚色してる部分があります。(わかりやすく伝える為)

登場人物のイニシャルと本名には何ら関連はありません。
予めご了承ください。

#廃道#国道229号#地すべり災害#豊浜山津波#豊浜トンネル

■■撮影機材(Shooting tool)■■
Nikon Z6 ミラーレスカメラ
DJI Mavic2 Pro ドローン
GoPro HERO8 Black アクションカメラ

動画編集ソフト
DaVinciResolve Studio.19
——————————————————————

【SNS】44ヤマグチ
twitter

Instagram
https://www.instagram.com/44yamaguchi/

25 Comments

  1. 『もうひとつの豊浜大災害』なんですね。こちらは知りませんでした。この辺はもう20回ほど走行しており、「なんか旧道・廃トンネルがあるな~」くらいにしか感じていませんでしたが、そのような悲劇の場所だったのですね。町内国道沿いの有名な景勝地「シラフラ」を同じ脆い砂岩系の地質がこの豊浜地区の山中にも眠っていたとしたら、崩れて然るべき土地だったのかもしれません。それにしても60年以上前のアナログ時代における、開発局職員の命を張った行動には敬意を表すると同時に、災害に遭われた方には哀悼の意表したいと思います。

  2. なぜそこでバスを止めたのかが謎。危険地帯を通り抜ける寸前で止め、わざわざバックで危険地帯を後退させてどうする。止めなきゃ難を逃れて何事もなく通り抜けてただろうに・・・
    やばい亀裂発見時に両サイドに人員が居たにも関わらず、即座に通行止めせずに、3人集まってあーでもないこーでもないと、いかにも役人仕事。

  3. 説明の図を見る限り、バスは3号トンネルを抜ければ地すべり疑いのあるエリアを抜けるのに、
    3号トンネルの手前で止めてわざわざバックさせるのは自然災害とはいえ人為的過失が含まれるのではないかと感じます。
    とはいえ、崩れる前の時点ではどこが崩れるか所員さんはわかっていないので、一律で引き返させることで対応したのでしょうね。

  4. なんで3号トンネル手前でバスを停めて、先に行かせず、折り返しさせようとしたのでしょう?

  5. こんな痛ましい事故がかつてあったんですね。当時の様子と現在の現場の様子がわかりました。バスに無線もない時代だったんですね。異変を察知しながら、人命が失われてしまったことが残念です。

  6. 不幸にも、前兆のあった自然災害と、適切な対応が取られなかった人間様が招いた人災、の複合災害ですね。

    高評価(定期)

  7. 豊浜トンネルといえば、自分らの時代なら古平町を思い浮かべるが、この地区にもあるのも自然崩壊による事故自体も知りませんでした。バスと乗客が未だに見つからないのは切ないですね。

  8. 地名と被害にあったのがバスも言うのは偶然にしては一致しすぎて怖い

  9. 北海道在住時、リアルタイムで古平町の豊浜トンネル事故のニュースを経験していましたので
    この事故も本当につらく感じます。
    道民・開発局の自然災害との闘いは尽きることがありませんが、
    同様の災害が二度と起きないよう祈るばかりです。

  10. う〜ん、なんであの場所で止めてバックさせたんだろう?
    そのまま行かしていたら良かったのに。結果論だけど。

  11. 去年、南北海道1周の旅をした時に閉塞されていない廃トンネル(豊浜1号)を見つけて探索しようと思いました。
    その当時は山津波のことは知らずに探索しようとしてました。1号は薮が深くあまり進めずにいましたが、1号から2号への道を見ると薮が一切なく、開けているので行ってみようとしました。
    現豊浜トンネルの江差側坑口の左側から2号の方へと行こうとしましたが、こちらも薮が酷く、行けませんでした。暗渠の上からも目指しましたが、やはり藪の影響で行けず、断念しました。
    帰り際に慰霊碑を見つけ、見に行こうとしましたが、同行していた人から「慰霊碑に行って手を合わせたら霊がついて来る」と言われやめました。
    現豊浜トンネルを抜けて反対側からも旧道探索しようと思いましたが、既に路盤は崩落していて行けませんでした。
    帰宅してからこの山津波の件を知り、背筋が凍る、いや凍死するくらいの震えが止まりませんでした。

    豊浜という2つの場所を忘れないようにしたいです。
    色々な人がこの事故を紹介していますが、やはり44ヤマグチさんの解説が1番分かりやすかったです。

  12. 今の技術でも、地すべりは予測が難しい。広範囲に地層が動くので、対策そのものがなかなか取れない、ということもある。しかし、交通を途絶させるわけにもいかない。当時としては判断が難しかったろうな。

  13. 豊浜というと1996年に岩盤崩落事故のあった古平町の豊浜トンネルを思い出しますが、それより34年前に起こった乙部町山津波事故は、ヤマグチさんが以前にUPされた動画で初めて知りました。2022年5月に慰霊碑と旧第2トンネル手前まで行きましたが、こんな平らな場所で土砂崩れなんて? と思ったら事故後に開削されたんですね。今回の動画でよく解りました。ありがとうございます。

  14. 今の技術ならバスを掘り起こして見つける事は可能と思う。
    こーゆー事に我々の血税を注ぎ込んで頂きたい

  15. 記憶に残るあの未曾有とも言える豊浜トンネルの災害でしたが、同じ豊浜トンネルという場所でさらに過去にこのような災害があったのを道民ながら知りませんでした。貴重な動画ありがとうございました🙇🏻

  16. お疲れ様でした☕
    2号トンネルの広大な平場は以前からヤマグチさんの動画で見て気になってました。なるほどです。
    しかし…ここまで詳しい情報は知りませんでした🤔
    昔から229号の海岸沿いは災害が多かったのですね…💦
    そうそうAI音声は緊迫感が出て良かったと思います👍
    もう一つの豊浜災害…亡くなられた方々の御冥福をお祈りしたい。
    いまだにバスが発見されないのは恐ろしい…😰

  17. 今もまた乙部町の皆さんは同じような災害で不便な生活が続いてますから早く新しいトンネルが出来上がる事を願うばかりです

  18. 平成生まれの私ですが、親はなぜかこのような事故などをよく話してくれました。寿都に墓があったので日本海沿の旧トンネルなどはよく見ていて、車を走らせながら昔話を聞いたものでしたが、豊浜トンネルについては古平の他にも未だ死者の発見されていないトンネルが道南にあったと話されました。
    ちなみにこの2号トンネルは北海道怨念地図に画像が載ってました。地滑りがあったと言うことは、崖沿かなと思っていたのに平場だったのが不思議に思ってました。

  19. 「人知を超える」とは、こう言う事を差すのですね…正に悲劇……
    亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

  20. 犠牲者の御冥福をお祈り致します。

    で、6:47 八重洲無線FT-680にトリオ(ケンウッド)のマイクとは(笑)

Write A Comment

Exit mobile version