大蛇伝説再び 温泉街「コロナに勝つ」思い込め

遠い昔、群馬・赤城山の神(ヘビ)と栃木・男体山の神(ムカデ)が戦った言い伝えがある。弓で射られた赤城山の神が矢を赤城山麓(さんろく)に突き刺すと湯が湧き、傷を治した赤城山の神が男体山の神を追い返した「追い神」の故事が「老神」の名になった――。群馬県沼田市の片品川沿いに旅館15軒ほどが並ぶ老神温泉の伝承にちなみ、蛇みこしを担ぐ祭りが60年ほど前から続く。
中でも最大の「大蛇」は体長108メートル、総重量2トン。20年ほど前、失われた10年と言われた時代に作られ、人々を勇気づけた。コロナ禍の今、復活に向けて動き出した。

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