稲荷神社[日置市東市来町]Inari Jinja

稲荷神社[日置市東市来町]Inari Jinja

九州の神社:鹿児島県・稲荷神社(日置市東市来町)
https://www.kyushu-jinja.com/kagoshima/inari-jinja_ichiki/
御祭神:稲倉魂之命、猿田彦大神、宮毘姫之命、八幡大神
創建年:承久3年(1221)
鎮座地:鹿児島県日置市東市来町湯田4008-い

丹後局の伝承に緒を見る市来郷総廟の稲荷神社は、鹿児島最古の稲荷神社です。源頼朝の子を宿した丹後局は、北条政子からの害を避けるため摂州(大坂)に赴きます。宿を許されない中、大雨の暗闇の中で産気づき、住吉神社(現・住吉大社)に入ります。瑞垣の傍らの誕生石に踞まると、狐火が照らして無事に出産しました。その男児が島津家初代島津忠久で、島津家は稲荷大明神を氏神としています。島津忠久が薩摩の守護職に任用された折に自らの出生譚の霊験を偲び、又は丹後局が、住吉大社の稲荷神社を勧請したとされています。

参道階段前に鎮座する門守神社は、豊磐間戸命、櫛磐間戸命を祀っています。右手参道の一番手前には、庚申供養で建てられた青面金剛像。その奥に石仏、連碑、石祠などが並びます。廃仏毀釈で一時は埋められていた石仏。三基並ぶ石祠の右手が山元家氏神。その左が山神。元稲荷は、旧鎮座地に祀られていた石祠です。裏山口には不動明王石祠が鎮座しています。神社の裏山には、国指定天然記念物のヤッコソウが自生しています。

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