「Red Wing」227系電車 海田市駅 JR山陽本線  広島県安芸郡海田町新町20-20  #広島 #海田町 #呉線 #分岐駅 #JR西日本 #通勤ライナー #シティライナー #橋上駅 #新型車両

「Red Wing」227系電車 海田市駅 JR山陽本線  広島県安芸郡海田町新町20-20  #広島 #海田町 #呉線 #分岐駅 #JR西日本 #通勤ライナー #シティライナー #橋上駅 #新型車両

「Red Wing」227系電車 海田市駅 JR山陽本線  広島県安芸郡海田町新町20-20   #広島 #海田町 #山陽本線 #呉線 #分岐駅 #JR西日本 #通勤ライナー #シティライナー #橋上駅 #新型車両  20241008 2 @akibingo

227系電車(227けいでんしゃ)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)の直流近郊形電車である。

概要
広島地区の老朽化した近郊型・通勤型車両(113系・115系など)の置き換えを目的として、アーバンネットワーク(京阪神エリア)の新快速などで運行される225系をベースに、同形式の地方線区向け短編成仕様車として開発された。

2015年(平成27年)から0番台が広島都市圏(広島シティネットワーク)の山陽本線(山陽線)などに投入され、こちらは「Red Wing(レッドウィング)」という車両愛称が付与されている。0番台は2015年(平成27年)9月29日に「“JRシティネットワーク広島”のブランディング(227系電車と路線記号カラーデザイン)」として、2015年度グッドデザイン賞(移動用機器・設備部門)を受賞している。

2019年(平成31年)より1000番台が近畿エリアの和歌山線・桜井線および紀勢本線(きのくに線)で運行を開始し、広島地区以外にも投入された。

開発の経緯
2014年(平成26年)時点でJR西日本広島支社が保有していた電車は、いずれも日本国有鉄道(国鉄)時代に製造された車両であり、従来は関西圏(アーバンネットワーク)への新車投入で捻出された、比較的若い車両などを転用して置き換えが行われてきた。しかし、経年35年以上の車両が大半を占めるなど老朽化や設備の陳腐化が進み、老朽車両の取り換えが急務とされていた。これを受けて、2013年3月に発表された「中期経営計画2017」で、広島都市圏(広島シティネットワークなど)への新型車両の投入と新保安システムの導入が記されていた。

これらの状況に鑑み、225系などで採用された安全性向上設計を盛り込み、より安全性の高い保安装置や伝送技術の発達などの新技術を積極的に採用した広島エリア向け新型車両として開発されたのが本系列である。

試験のために入線した223系MA21編成
本系列への採用に先駆けて、2012年(平成24年)および2013年(平成25年)に223系MA21編成(中間2両減車)により、ATS-M形(現D-TAS)の実用試験が行われた。

車体
車体長は19,570 / 19,500 mm(先頭車/中間車)、車体幅は2,950 mm、20 m級車体に片側3箇所の両開き扉という、近郊形としてはオーソドックスな構成である。ホームドア設置を考慮して単編成時および複数編成連結時にかかわらずドア位置が同一となるよう、連結面-車端出入り口寸法および全長を先頭車・中間車で共通化させている。材質はステンレス鋼 (SUS301、SUS304) を使用し、321系から採用されているスポット溶接とレーザ連続との溶接構造を採用している。ただし、運転台部分は鋼製である。

2005年(平成17年)4月25日に発生したJR福知山線脱線事故を受け、列車が衝突した際に運転席周りに比べて相対的に強度を低くした先頭上部が先につぶれることで力を上方へ逃がし、乗客への衝撃と客室の変形を抑える構造(クラッシャブルゾーン、ともえ投げ方式)を225系・521系3次車に引き続いて採用している。このほかにも床・側板・屋根の接合を強固にし、側面衝突やオフセット衝突に対しても変形を少なくする設計となっている。2編成もしくは3編成連結しての運用も考慮し、常時貫通タイプとしている。

前部標識灯(前照灯)およびフォグランプにはHID、後部標識灯(尾灯)にはLEDが使用されている。前照灯および尾灯の配置は521系3次車に準じている。側窓は225系と同様のレイアウトで3枚構成とされ、下降窓+大型固定窓+下降窓で構成されている。

転落防止幌に関しては、舞子駅で起きた乗客転落死亡事故を踏まえて、従来車で取り付けられていた中間車同士の連結面だけでなく先頭車両同士の連結の場合も考慮し、運転台側面に先頭車間転落防止幌が取り付けられている。

2024年6月3日 山陽本線三原駅 – 糸崎駅間

321系や225系などで採用された、1車両中に動力台車と付随台車を1台ずつ配置し運転に必要な機器類を1両にまとめて搭載する「0.5Mシステム」と呼ばれる考え方を基本とし、すべての車両が電動車となっている。そのため、全車両に車両制御装置を搭載することを基本とし、クモハ227形には集電装置および空気圧縮機を追加している。

221系以降の設計思想を引き継ぎ、1 – 3位側(海寄り)に空制部品関係を、2 – 4位側(山寄り)に電気部品関係を集中的に配置する。

車両制御装置は WPC15A と呼称され、東芝および三菱電機が製造を担当する。主電動機を制御する主回路部と補機類の電源となる補助電源部(補助電源装置)が一体化したユニットで、IGBT素子を使用した2レベル電圧形PWMインバータである。主回路部はインバータ1基で2基の電動機を制御する、いわゆる1C2M構成のVVVFインバータを搭載する。これに対し補助電源部は三相交流 440 V、75 kVA の容量を有しており、主回路部と同じくIGBTを用いた2レベル電圧形PWMインバータをCVCF制御し、他車の車両制御装置の補助電源部と並列運転を行うことで故障時の編成全体での冗長性を確保する設計である。

空気圧縮機は、除湿装置と一体化した低騒音型スクリュー式 WMH3098-WRC1600 をクモハ227形に搭載する。スクリュー式空気圧縮機は223系2000番台以降などでの採用実績がある。

集電装置はシングルアーム型パンタグラフ WPS28E が採用され、クモハ227形後位寄りに1基搭載する。バネ上昇式・空気下降式であり、上昇検知装置および電磁カギ外し装置を備える。破損時の落下防止を目的として、パンタグラフ枠の上下に碍子を配置して貫通ボルトで固定する貫通碍子を用いたほか、大容量カーボンすり板を採用する。なお、第二パンタグラフは準備工事とされているが、1000番台の一部は設置されている。

空調装置は、新鮮外気導入機能を備えた集約分散式である WAU708B を屋根上に1両あたり2台搭載しており、容量は20,000 kcal/h以上である。

車両情報システムとして、321系や225系で実績のあるデジタル転送装置を採用している。基幹伝送速度を10 Mbpsから100 Mbpsに向上させ、編成内で二重系構成とすることで、将来のさまざまなニーズにもソフトで対応することが可能なシステムとなっている。

車両異常挙動検知システムを装備しており、各車の下部に搭載されている車両制御装置の脇にはその表示灯箱が装備されている。

電動台車は WDT63B と呼称され、基礎ブレーキは踏面ユニットブレーキである。付随台車は中間車(モハ226形)が WTR246F 、先頭車(クモハ227形・クモハ226形)が WTR246G と呼称され、基礎ブレーキは踏面ユニットブレーキ+1軸2枚のディスクブレーキである。加えて、WTR246G にはバネ式駐車ブレーキが備えられている。

運転台

グラスコックピット構造の運転台。
運転台計器盤は計器類と表示灯を廃止し、タッチパネルの液晶モニターに表示するグラスコックピット構造の計器盤設定器を運転台正面に2台と右側そで部に1台を採用している。JR西日本の在来線車両では当形式が初採用である。主幹制御器は、221系以来実績のあるブレーキとマスコンが別々の横軸ツインレバー型 WMC107 を搭載する。力行ノッチは5段、常用ブレーキは7段。また、抑速ブレーキを装備している。運転台周りの基本的な割り付けは225系に準じているが、運転台高さは225系より100 mm低い200 mmとしている。

前面ガラスには飛散防止フィルムが貼り付けられている。ワイパーは運転士側に予備を含めて2本、助士側に1本、貫通扉に1本の計4本を装備する。貫通扉ワイパーに関しては、複数編成連結時における旅客通りぬけ時の接触を防ぐため、貫通扉上部のカバー内にワイパーを収める構造とした。

形式
クモハ227形(Mc)
上り向き制御電動車。前位寄りに運転台、3位寄りに車椅子スペースを備え、車両制御装置、蓄電池、空気圧縮機、集電装置などを搭載する。
クモハ226形(M’c)
下り向き制御電動車。1位寄りに車椅子スペース、2位寄りに身障者対応トイレ、後位寄りに運転台を備え、車両制御装置、蓄電池などを搭載する。
モハ226形(M’)
中間電動車。車両制御装置、蓄電池などを搭載する。

227系0番台 A38編成
(2017年9月21日)
基本情報
製造所 川崎重工業車両カンパニー
近畿車輛
製造年 2015年 – 2019年
製造数 276両
運用開始 2015年3月14日
投入先 山陽本線(福山駅 – 新山口駅)、呉線、可部線
主要諸元
編成 2・3両(全車0.5M電動車)
編成定員 408名(3両編成)
259名(2両編成)
車両定員 133名(クモハ227形)
126名(クモハ226形)
149名(モハ226形)

広島地区の在来線に新型電車[注 7]が投入されるのは国鉄分割民営化以降初めてで、国鉄時代から通算しても、ひろしまシティ電車用として1982年(昭和57年)に投入された115系3000番台以来32年ぶりとなった。

2両編成と3両編成があり、この2タイプの編成を増解結することで最大8両まで編成を自在に構成し、旅客の需要に柔軟に対応できる。原則として従来形式との併結運用は行わない。また、2両編成用・3両編成用で番台区分等は行われず、3両編成用は1 – 64、2両編成用は65 – 106の車番が割り当てられ、同番同士で編成が組まれる。

2015年(平成27年)3月6日には、新型車両が次世代の広島近郊の公共輸送を支える翼的な役割を担うこと、前面に取り付けられている転落防止幌が翼を広げたように見えることから、「未来へ羽ばたく赤い翼」を意味する「Red Wing」(レッドウィング)という愛称が名付けられた。

車体
車体のカラーリングについては、GKデザイン総研広島にデザインの依頼を行い、アーバンネットワークとは違った広島らしいデザインが検討された。その結果、シンボルカラーとして広島県木である「もみじ」や広島東洋カープ、厳島神社大鳥居にちなみ、親しみやすさを感じさせる赤を採用。カラーリングの配置もアーバンネットワークで見られる横帯主体ではなく、車体端部に縦方向の赤太線を配すことで、2・3両が基本となる編成の短さを強調した。側窓下には赤細帯を配している。また、前面貫通扉と側面車端部には「JRシティネットワーク広島」のロゴと新たに制定された愛称「Red Wing」のロゴマークが張り付けられている。

外面の行先表示・列車種別表示には新たにフルカラーLEDを採用し、側面は従来分けられていた列車種別と行先の表示を一体化させている。ラインカラー表記にも対応しており、広島地区のラインカラーに対応させた表示を行っている。2016年(平成28年)の広島東洋カープのリーグ優勝時には、優勝記念として優勝決定翌日の9月11日から1週間の期間限定で、普通列車に限り列車種別表示部分に球団マスコットの「カープ坊や」のLED表示が行われている。これは特別に設定したものではなく、元々「カープ坊や」表示の設定が用意されていたといい、優勝を機に初めて表示をすることになった。なお、2016年(平成28年)は日本シリーズ期間中も表示されたほか、2017年(平成29年)もリーグ優勝決定翌日の9月19日より「カープ坊や」が表示されている。

1 Comment

Write A Comment

Exit mobile version