新潟県三島郡出雲崎町 / 250916
日本海に沈む夕日を追いかけて、出雲崎町を端から端まで歩きたくなる旅
良寛さんの足跡と天領の風が待つ海辺の町、一周まるごと食べ歩き散歩
夕日が海へ溶けていく時間帯に、古い宿場の家並みを歩く。そんな贅沢が成り立つ町が、新潟県三島郡出雲崎町です。町の公式サイトが日本海・良寛さんと夕日の町とうたう通り、この町の魅力は海と歴史と人物が一本の線でつながっていることにあります。細長く続く海沿いの町並みを、端から端まで歩いてみたくなる理由がここにあります。
いちばん新しい話題は、明日10月4日の日曜日に開かれる出雲崎まんぷくまつりです。会場は越後出雲崎天領の里ほかで、町の魅力をぎゅっと集めて満腹と万福をお届けするという趣向のお祭りです。町のブランド米である出雲崎の輝きを使った催しが用意され、重さをぴたりと当てるゲームでは豪華賞品を狙えます。ふるさと納税のPRコーナーも設けられ、町の特産に触れながら応援の気持ちも伝えられます。さらにザ・ビール展おすすめのクラフトビールが登場するので、歩き疲れた足をそっと休めながら乾杯するのにぴったりです。
イベント広場では朝10時のオープニングセレモニーを皮切りに、ダンスやDJ、大道芸、シャボン玉のパフォーマンスなどが一日を通して続き、カップラーメン積み大会の決勝まで用意されています。賑やかで肩の力の抜けた空気は、ひとりでも友人とでも、気負わず出かけられる魅力です。
ものづくりの町としての顔も見逃せません。石油記念館棟2階の多目的研修室では、ワークショップいずもざきが開かれます。新潟県の伝統工芸品である紙風船の装飾体験は磯野紙風船製造所が担当し、越後工業は自動車部品づくりで培った技術を活かしたウレタン素材のドットアート体験を用意しています。手を動かして作った小さな作品は、旅のいちばんかわいい記念になります。
まつりの余韻を連れて町を歩けば、旅の奥行きはさらに広がります。町の観光案内では、良寛記念館や天領の里といった施設、北国街道の出雲崎宿、北前船の日本遺産といった歴史の見どころが紹介され、さざえの炊き込みご飯のような名物グルメも楽しめます。江戸の昔に天領として栄えた宿場の面影を探しながら、良寛さんが歩いたであろう道を自分の足で辿る時間は、静かな感動を連れてきてくれます。
夏には井鼻海水浴場の海開きがあり、今年は8月15日に尼瀬で出雲崎町船まつり・大花火大会が開かれました。昭和27年から続くこの祭りでは、大漁旗をなびかせた漁船が海上を進み、夜には港の観覧席のすぐ近くで花火が夜空を彩ります。季節ごとに違う表情を見せる町だからこそ、一度きりで終わらせるにはもったいなく、何度でも歩きたくなるのです。
夕日、海、手仕事、そして人の温かさ。出雲崎町は、歩くほどに好きになる町です。次の休日は、お気に入りの靴で、海沿いの道へ出かけてみませんか。
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