【鶴雅観光大学】世界初の旅行会社はいつ生まれた?|1845年、トーマス・クックとリバプールツアー
1845年、イギリスでトーマス・クックが企画したリバプールへの団体旅行は、近代的な旅行会社・旅行業の原型をつくった大きな転換点として知られています。
鉄道が広がり始めても、当時の人々にとって旅はまだ身近なものではありませんでした。
切符の買い方、時刻表、宿泊先、現地の見どころ。知らない土地へ出かけるには、いくつもの不安がありました。
クックは、列車を手配するだけではなく、自らリバプールを下見し、宿泊先や見どころを調べ、旅行案内書まで用意しました。
交通、宿泊、観光情報、料金をひとつにつなぎ、「旅そのもの」を商品として組み立てたのです。
彼が売ったのは、列車の座席だけではありません。
知らない街へ出かけられる「安心」と、その先で出会う新しい体験でした。
すでにある交通や場所、情報を、旅行者の目線でつなぎ直す。
そこには、現代の旅行会社や観光にも通じる「旅を編集する」という考え方があります。
今回は、1845年のリバプールツアーをたどりながら、世界初の旅行会社はいつ、どこで、どのように生まれたのか。そして、トーマス・クックが現在の旅行業に残したものを考えます。
【鶴雅観光大学】では、観光の歴史や旅の文化をひもときながら、北海道の観光やこれからの旅を考える小さな教養をお届けします。
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