
今回はエムブレム(EMBLEM)のペットネームをもつ1975年製のシンプルなセイコーのビジネスモデルを取り上げる。
搭載する自動巻きはセイコーのロードマチックなどで採用されていたCal.5606。ロードマチックとは当時のビジネスマン向けとして1968年より諏訪精工舎が製造を開始したモデルだ。
オーソドックスなケース形状や文字盤デザインなど一見するとロードマチックと大差ないように見えてしまうが、このエムブレム(EMBLEM)には、当時この機械式のほかにクォーツもラインナップしていたことから、おそらくは製造年的にクォーツへの移行期でもあってペットネームを付けて展開したと考えられる。
ちなみにエムブレムというコレクション名はインテリアとしてのモダンなデザインが特徴のセイコークロックのシリーズとして現在も展開されている。
真っ白な文字盤に細身のバーインデックスというとてもシンプルで端正な文字盤デザインに加えて、ラグが出っ張らないちょっとドレッシーなケースのフォルムも大人っぽく、スーツスタイルに似合う落ち着いた印象が魅力だ。
【画像】エムブレムの細部の画像をチェック!
時計:セイコー エムブレム
Ref. 5606-8080。SS(35mm径)。自動巻き(Cal.5606)。1975年製。8万8000円
協力◎JAPAN VINTAGE WATCH SHOP
https://lowbeat.jp/jvw-shop/year/1970/lb-260045/
菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!![]()
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