ブラッド・ピット主演の最新作『ハート・オブ・ビースト』が公開中だ。監督は『フューリー』(14)以来のタッグとなるデヴィッド・エアー。ピットは戦争の傷を引きずる元陸軍特殊部隊の退役兵、ジェームズ・ベルモントを演じる。彼は戦場で脚を失い義足となった元軍用犬オーディンを連れてアラスカへ。ところが、飛行機事故で“魔の領域”と呼ばれる奥地に取り残され、100kmにおよぶ険路を踏破することになる。
アラスカの奥地に取り残された退役軍人とPTSDを抱える愛犬の絆を描く『ハート・オブ・ビースト』[c]2026 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
ブラピが共演の犬と強い絆を育んだ『ハート・オブ・ビースト』
ほかの登場人物はごくわずかで、物語の大半はピットと犬の“2人”だけ。台詞もほとんどない。エアー監督は、「絆を描くことが、監督として最大の挑戦だった。でも撮影の終盤には、それがとても自然なものになっていた。2人にカメラを向けるだけで、魔法のようなことが起こるようになったんだ」と振り返っている。ピットも「僕にとっては、ジェームズそのものというより、彼とオーディンの関係のほうが大きかったんだと思う。人間と犬、犬と人間の間にある絆は、本当に素晴らしいものだよ」とコメントしている。
【写真を見る】相棒オーディン役には“犬界のブラッド・ピット”のような顔立ちのジャーマン・シェパードをキャスティング(『ハート・オブ・ビースト』)[c]2026 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
オーディンを演じた4頭のジャーマン・シェパードのうち、メインを務めたのは体重45kgを超えるウーバーだ。警察犬から捜索救助犬に転身し、パートナーを亡くして引退していた苦労人ならぬ苦労犬。“犬界のブラッド・ピット”のような顔立ちを買われ、多くのクローズアップを任された。
飛行機事故でアラスカ奥地に取り残されたジェームズとオーディン(『ハート・オブ・ビースト』)[c]2026 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
残る3頭は、川泳ぎや山登りなど屋外での動きが得意なジカ、スタント担当のライカー、最年少でやんちゃなホンドというウーバーの息子たち。4頭は観客に見分けがつかないよう、メイクで外見がそろえられている。ピットは撮影開始の3週間前にニュージーランド入りして犬たちと過ごし、撮影中は自らトレーニングにも励んで心を通わせた。撮影現場で毎日配られるコールシート(予定表)には、本来主演俳優が出演リストの1番目に記載されるものだが、本作ではウーバーの名前が記されていたという。
ジェームズを側で支えるオーディン(『ハート・オブ・ビースト』)[c]2026 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
ピット自身もインタビューでウーバーの格付けを問われた際、「モーガン・フリーマンやアンソニー・ホプキンスと同じトップカテゴリー。ジョージ・クルーニーやマット・デイモンはその次」とジョークまで飛ばしている。実は彼、ハリウッドでも指折りの愛犬家なのだ。
人間を寄せ付けない“魔の領域(ハート・オブ・ビースト)”(『ハート・オブ・ビースト』)[c]2026 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

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