長引く避難生活に疲弊する中、女性が気付いたことは何でしょう。

【写真を見る】この場所で豆柴たちと歩む 「乗り切って私ができることを」 地震で知った人の温かさ 被災した豆柴ブリーダー 熊本・宇城市

■犬舎の庭には大きな亀裂が…

宇城市豊野町で豆柴を専門に育てる、ブリーダーの藤本栄子さん(72)です。

藤本栄子さん「この子達は生後20数日くらいですよ」

藤本さんは、知人の店で出会った豆柴に心を奪われ、10年ほど前からブリーダーをしています。

しかし、7月の地震で、犬舎の庭には大きな亀裂が入り、囲いのコンクリートも割れるなどの被害が出ました。

■犬が心配…プレハブでの生活

藤本栄子さん「ショックでした。この先どうしたらいいのかと」

さらに、犬舎から500mほど離れた自宅も被災したことから、犬が心配だった藤本さんは、この場所での生活を選びました。

藤本栄子さん「今はプレハブ住宅で過ごしています。今年は暑くて車中泊が無理でした」

ただ、犬舎では十分に水が確保できず、自宅まで水を汲みに行く生活が続いています。

藤本栄子さん「震災から1か月過ぎたら疲れてきて、夢であったら良かったのですが」

地震で大きく変わった現実が、藤本さんに重くのしかかります。

■再出発を決意

それでも地震後に気づいたことがありました。

藤本栄子さん「ありがとうございます。お世話になります」「地震は良いことではなかったが、良いことを周りからいっぱいもらった。人の温かさがこんなにあると初めて知った。こんな環境になって」

一時は廃業を考えた藤本さんですが、約60匹いた豆柴を10匹ほどに減らし、再出発を決意しました。

■地震後の再会にこぼれる笑顔

藤本栄子さん「よかった無事でこんにちは。お世話になります」

6日、藤本さんの元を愛知県から常連客が訪ねてきました。

常連客「娘のところの犬を購入しましたが、以前、連れて来て、ここで走らせましたが当時の景色を知っていました。ただ、地震でこんなになったのでびっくりでした」

地震後、初めての再会に藤本さんから笑みがこぼれます。

常連客「可愛いなと思ってインスタをみて」

常連客が、藤本さんから犬を購入するのはこれで3回目。

藤本栄子さん「元気でね」

■「なんとか乗り切って私ができることを」

藤本栄子さん「いつも喜んで犬を連れて帰られるので、ワンちゃんには新しい家族に精一杯甘えて、可愛がってもらってほしい」

まだ自宅再建のめども立っていませんが、藤本さんはこの場所で豆柴達と歩むつもりです。

藤本栄子さん「この地が好きですね。人もそうですし地震の影響は大きかったですが、なんとか乗り切って私ができることをかたちにしてやっていきたい」

熊本放送

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