執筆者
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麻布大学獣医学部薬理学研究室 准教授 福山 朋季
はじめに
犬や猫の平均寿命は15歳を超えており、単なるペットではなく、家族の一員として暮らす時間が長くなった。ペットの日々の食事も「おいしさ」だけでなく、健康を長く支える機能が求められるようになっている。ペットフード市場でも、年齢、犬種・猫種、体質、口腔、皮膚、消化器、免疫などに着目した製品が増え、サプリメントやウェルネスフードの領域も広がっている。
ここ数年は、単に栄養を満たす総合栄養食に加え、毎日のケアで将来の不調を減らしたいという飼い主の意識が高まり、口腔ケア、整腸、皮膚・被毛、免疫、体重管理などの機能性訴求が細分化している。実際に私共の研究室でも複数の企業様と共同研究で機能性原料の歯周病や皮膚疾患への効能を調査してきた。こうした流れの中で、乳酸菌は比較的なじみのある素材でありながら、菌種や菌株によって働きが大きく異なる「精密に選ぶべき素材」として再評価されている。
人の食品では整腸や免疫調節の文脈で利用されてきたが、ペットに応用する際には、人でよいとされる菌をそのまま使えばよいわけではない。動物種ごとの腸内環境、生活環境、摂取形態、安全性、嗜好性を踏まえ、目的に合う菌株を選ぶ視点が重要になる。
乳酸菌をペットで考える意味
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