
6月、中国遼寧省の北朝鮮領事事務所 REUTERS/Maxim Shemetov
[ソウル 7日 ロイター] – 朝鮮半島が記録的な熱波に見舞われる中、北朝鮮の国営メディアは犬肉スープや鶏肉スープなどを暑さ対策として紹介する一方、金正恩朝鮮労働党総書記が国民と同じ厳しい環境に耐える指導者であることを強調している。
北朝鮮の国営テレビは6日、平壌の気温が摂氏36.7度に達し、首都で気象観測が始まって以来の最高記録を更新したと報じた。
熱帯夜が続く同国では、国営メディアが「三伏(サンボク)」と呼ばれる一年で最も暑い時期について集中的に報道している。中でも注目を集めているのが犬肉スープ。北朝鮮では伝統的に、犬肉が夏バテ防止に効果があると信じられている。
朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は8月2日付の健康特集で、平壌総合病院の医師の話として、スイカやキュウリ、緑豆など体を冷やす食品に加え、犬肉スープや魚のおかゆ、小豆がゆなど栄養価の高い食品を勧めた。
同紙は別の記事で犬肉スープを夏の伝統食として紹介するとともに「三伏の時期には犬肉スープが足の甲にこぼれても薬になる」との古い言い伝えも取り上げた。また今年初めには全国犬肉料理コンクールが開催されたことにも言及した。
朝鮮中央通信も5日、高麗人参やもち米、ナツメを詰めた鶏肉スープ「参鶏湯(サムゲタン)」を取り上げ、平壌市内の飲食店が暑さをしのごうとする客でにぎわっていると伝えた。
朝鮮中央テレビは、猛暑下での健康管理に関する特集を放送し、水分補給のための飲み物や水泳、屋外運動に関する注意点などを紹介した。
北朝鮮当局は熱波による死者数を公表していない。
健康情報と並行して、北朝鮮メディアは金総書記が国民と同じ暑さに耐えながら現地指導を続ける姿を繰り返し報じている。労働新聞は、2013年夏の建設現場視察を振り返り、金総書記の衣服が汗でびっしょりになったと言及。暑い時期の現地指導を控えるよう幹部が進言した際、金総書記が「耐え難い暑さでも、人民のためにやるべき仕事はやらなければならない」と語ったと伝えた。
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