2026/05/22 12:00

ASCA
ASCAが最新シングル『Cusp』を2026年5月27日にリリースする。表題曲は、TVアニメ『黒猫と魔女の教室』のオープニングテーマ。これまでシリアスな世界観の楽曲を力強く歌い上げてきたASCAだが、本作で届けたのは、「ポップでまっすぐな歌声」だった。軽やかなポップチューン「Cusp」と、深い絶望を描いた「パキラ」という対照的な2曲を通して、ASCAがたどり着いた“人間らしさ”について語ってもらった。
TVアニメ『黒猫と魔女の教室』のオープニングテーマ
INTERVIEW : ASCA
ASCAの新曲「Cusp」は、これまでの彼女のイメージを軽やかに更新する一曲だ。まっすぐなポップロックとして鳴らされるこの楽曲には、「矛盾を抱えたままでも、自分を信じて進んでいきたい」という強い想いが込められていた。TVアニメ『黒猫と魔女の教室』への愛、星座というモチーフ、自分自身を許せるようになった心境、そして“絶望”を描いた「パキラ」。今回のインタビューでは、ASCAの内面に深く迫った。
インタヴュー&文 : ニシダケン
撮影:MANAMI
猫の気ままさも年々可愛いと思えるようになりました
──ニュー・シングル『Cusp』は、TVアニメ「黒猫と魔女の教室」オープニングテーマになっていますね。ASCAさんが、こういったコメディチックな作品の主題歌を歌うことって、結構珍しい印象があります。
ASCA:そうですね。お話をいただいたときは、正直驚きましたね。デビュー当時からこれまで、私が主題歌を担当させていただくアニメが、異世界に行って命をかけて戦うようなシリアスな作品が多かったんです。だから「こんなにポップで青春感あふれる作品の歌を歌っていいんですか?」って、そういう意味での嬉しいサプライズでした。
私、こういうコメディーっぽい作品が大好きなんですよ。「黒猫と魔女の教室」は、シナリオがすごくおもしろくて、たくさん笑っちゃいましたし、あっという間にファンになってしまいました。
──どの部分に惹かれたんですか?
ASCA:やっぱり主人公のスピカと黒猫との掛け合いですね。コンビでずっと漫才みたいなやり取りをしているんですよ。そこがすごくおもしろかったです。それに、猫が信じられないくらい表情豊かなんですよ。猫がすごい形相で「ハァ?」って言うシーンがあるんですけど、その時にBGMが一瞬止まって、間ができるんですよ。そのシーンは、第3話までの個人的ハイライトですね。
──作中では、黒猫はクロード・シリウスという先生の役柄なんですよね。
ASCA:そうなんです。先生なのに、まだ成長しきっていない部分もあるというか、人間的に欠けている部分があるのも魅力的だなと思います。
【ノンクレジットオープニング】TVアニメ『黒猫と魔女の教室』|ASCA「Cusp」
【ノンクレジットオープニング】TVアニメ『黒猫と魔女の教室』|ASCA「Cusp」
──主人公のスピカと黒猫のクロード、ASCAさんはどちらの性格に近いと思いますか?
ASCA:うわー、難しい! でもどっちも持っている気がするんですよね。私とスピカはおなじ乙女座なんです。だから、真面目さとか几帳面さみたいなところはリンクする時がありますね。
一方でクロードは、自分の気持ちの赴くままに生きているところがあって。そこは自分にも重なる部分があるなと思います。私も好きなことにはまっしぐらだし、逆に興味のないことは上手くできない(笑)。そういう意味では、どっちの要素もちょっと持っているかなと思います。
──人間味ですね。
ASCA:人間味かもしれません。猫なのに(笑)。
──ちなみに、猫は好きですか?
ASCA:好きですね。
──猫派ですか? 犬派ですか?
ASCA:どちらかと聞かれたら犬派ですね。でも、猫の気ままさも年々可愛いと思えるようになりました。これが猫の良さだなって思えるくらいには、考え方も変わってきたのかなと思います。
──成長なんですかね。
ASCA:成長なのか、許容範囲が増えたのか(笑)。いろんな人間がいるんだってことを知ったから、「まあそういう猫もいるよね」って思えるようになったのかもしれないです。
──人生経験を重ねるほど、許容範囲って広がっていきますよね。
ASCA:はい、広がっていくと思います。
【第2弾メインPV】TVアニメ『黒猫と魔女の教室
【第2弾メインPV】TVアニメ『黒猫と魔女の教室
──それでいうと、何か「許せるようになったな」と感じることはありますか?
ASCA:一番許せるようになったのは、自分自身に対してかもしれないです。もともと人に対しては、「あなたはあなた、私は私」って思えるタイプなんですけど、自分に対しては結構厳しくて。星座の性質としても、「乙女座」って完璧主義らしいんですよ。そこにはずっと悩まされてきました。自分が描いた通りのことを成し遂げたいとか、「自分ならできるはず」って、自分に期待していた部分もあったと思うんです。
でも、その完璧主義のせいで、結局自分で自分の首を絞めてしまっていたんですよね。それを最近、ちょっとずつ手放せるようになってきましたね。今の自分を許せるようになってきたというか。こういう状態の自分でも、「愛してあげたっていいよね」って思えるようになってきました。
──考え方が変わったのはなぜなんでしょう?
ASCA:完璧を求めるあまり、特に歌に関してうまくいかないことがたくさんあって、行き詰まってしまったことが大きいかもしれないです。あとは、うまくやりたいっていう気持ちが先行しすぎて、空回りしたりとか。ですね。
そういう失敗した経験を経て、「じゃあどうしたらいいんだろう?」って考えた時に、「自分をよく見せようとしすぎてたな」って思ったんです。そんな自分を手放さなければいけないと気付いてからはかなり楽になって、自分自身を見つめ続けて、人間的にも成長していけたらと思っています。
自分を救ってくれたもののひとつが「星座」だったんです

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