パ・リーグ   オリックス―日本ハム ( 2025年9月6日    京セラD )

<オ・日>特別始球式で投手を務めた災害救助犬アッシュ(撮影・後藤 正志)
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 犬が始球式に登板!?災害救助犬のアッシュ(メス、オーストラリアン・シェパード、7歳)と、災害救助犬訓練士の中野汀彩(なぎさ)さんが、試合前の始球式に登場した。

 この日は大阪の街を明るくすることに貢献した地元のヒーローが始球式を行う「なにわのHERO特別始球式」として実施。大阪府交野市在住のアッシュと中野さんは、6月にトルコで開催された「FCI 災害救助犬チームワールドチャンピオンシップ」の「がれき捜索部門」で日本代表チームの一員として優勝し、昨年1月の能登半島地震の災害現場でも活動し、行方不明者の捜索にあたった。

 ホームベースで待ち構える捕手役の中野さんのもとへ、マウンド前からボールをくわえたアッシュがダッシュ。見事に中野さんへボールを渡し、場内は大きな拍手に包まれた。「かなり私の方が緊張していて、この子も多分すごく緊張して最後ボールが滑っちゃったのが悔しかった。でも、すごく頑張ってくれたと思います」と中野さん。まさにワンダフルな始球式に「本当にありがたい機会。もっともっと救助犬の認識が広まれば」と感謝の思いを語り、「(アッシュは)かけがえのない存在で、自分の中では家族以上の感覚に近い。(災害現場では)早く生存されている方を発見することが大事。日々の訓練でとにかく早く見つける練習をさらに進めていきたい」と口にした。

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