ペット防災 市内初のネットワークが発足 飼い主や住民、病院関係者らが参加〈横浜市鶴見区〉

ネットワーク立ち上げ時の様子=提供

発災時にペットの飼い主や地域住民らが助け合える関係作りを目指す「鶴見区災害時ペット対策ネットワーク」が、6月28日に発足した。

このネットワーク作りは区民の声を受けて始まったもので区役所が支援する。横浜市内では初の取組み。

区は昨年の能登半島地震を受け、ネットワークづくりを考える勉強会を昨年度から実施。その中で「区内の多様な関係者のつながりが必要」「住んでいる地域の人と日頃から話し合いたい」などの声があがり、立ち上げに至った。

ネットワーク発足の28日にも勉強会が行われ、地域住民ら50人以上が参加。地区ごとに分かれてそれぞれの地域の避難経路や危険な箇所などを白地図を使って確認し、意見交換や交流を図った。会場にはペット防災の普及啓発に取り組む団体「鶴見レスキューパウズ」などの声を受け区が同団体と作成したペット飼育場所開設キットも展示された。参加した鶴見中央地区自治連合会の早野幹夫会長は「私たちの地域でもペットを飼っている人は多い。今後も勉強会に参加し、防災訓練でも対策を取り入れていきたい」と話した。

同ネットワークでは今後、ペットの飼い主や地域住民だけでなく、動物病院や関連事業者の参加も募る。日頃から情報共有を行い、勉強会なども予定。災害時には物資の融通や避難支援など、地域で助け合える体制づくりを目指していく。問合せは区生活衛生課【電話】045・510・1845。

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