その空港アクセス鉄道について、三里木・原水・肥後大津の3駅の中で、どの駅での分岐がメリットがあるのでしょうか。
運行を委託されるJR九州の古宮社長に話を聞きました。

【JR九州 古宮 洋二社長】
「宮崎空港で直接列車乗り入れてやってます一番は定時制でしょうね。街なかでバスが混んで時間がかかる鉄道ならバスより速く確実に行けますのでその特性は鉄道が一番ある」

空港へのアクセスについて定時制などの鉄道のメリットを話すのはJR九州の古宮 洋二社長です。

熊本県は熊本空港とJR豊肥線をつなぐ空港アクセス鉄道を検討。

三里木、原水、肥後大津の3つの駅の中から、三里木駅で分岐し運動公園を経由するルートで検討を進めていました。

しかし、菊陽町に台湾の半導体製造大手TSMCの進出が決まり、熊本県は分岐駅をどうするか再検討しています。

【JR九州 古宮 洋二社長】
「各駅3つのパターンで一長一短あると思う。今までの三里木駅案の場合は乗り換えがお客様に負担。実際、三里木駅を見に行ったんですけどどう線形やホームを作ればいいかとそう考えると空港のお客様は荷物があるのでマイナス面か」

古宮社長は三里木駅での分岐について乗り換えが必要な点は空港アクセス鉄道としてはデメリットとしたものの、距離は一番近く、運動公園の利用客には便利と話します。

【JR九州 古宮 洋二社長】
「ただ肥後大津の方が遠回りになるが鉄道として1本線で行けるそうなると熊本駅発熊本空港行きのようになる」

肥後大津駅での分岐については遠回りになることがデメリットだが、豊肥線との乗り換えのない直通運行は一番のメリットと言います。

一方、TSMCの新工場に最も近い原水駅分岐案については?

【JR九州 古宮 洋二社長】
「三里木駅分岐は運動公園に行くメリット。なら原水駅分岐はどこに行かせるかが見えない。TSMCの通勤の方が熊本からだと列車本数が増えていいかと思うが肥後大津駅分岐でも列車本数の増加はありえる。(原水駅分岐は)TSMC進出の(メリットは)そんなにないだろう」

TSMCに最も近い点も、肥後大津駅からの直通運行が可能になれば、原水駅だけのメリットにはならないだろうと話す、古宮社長。

JR九州が考える分岐駅での最有力候補は?

【JR九州 古宮 洋二社長】
「意見をくださいとなると鉄道事業者として言いたい。鉄道事業者としては肥後大津駅の方が便利ですよと前任の青柳(現会長)も『鉄道事業者としては肥後大津駅が素直』と言っていた鉄道なら直通が不便をかけないので」

熊本県は3つの駅をそれぞれ分岐駅とした場合のさまざまなデータの新たな調査の結果を年内には検討委員会に報告する見通しです。

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