JR東日本は観光面からの復興支援を目的に、7年前から岩手・JR釜石線を走ってきた「SL銀河」の運行を終了する方針を固めた。今週中にも正式に発表する方針。
複数の関係者によると、JR東日本は釜石線で人気の「SL銀河」の運行を終了する方針を固めたという。
すでに沿線自治体に対して説明が行われていて、JR東日本盛岡支社は今週中にも正式に発表する見通し。
「SL銀河」の機関車は、東日本大震災からの復興を観光面で応援しようと、盛岡市内の公園に40年間保存されていたSLを、JR東日本が約20億円かけて復活させた。
モチーフは、花巻市出身の作家・宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」で、光学式プラネタリウムを世界で初めて列車内に設けるなど、列車全体で「銀河鉄道」を表現している。
2014年の運行開始から、延べ5万人以上が乗車。
北東北では唯一、定期的に運行されるSL列車だったが、客車の老朽化に伴う修理費用が高額となることなどから、運行の終了を決めたという。
具体的な運行終了日やその後のSLの保存方法は、現時点では決まっていないということだが、遅くとも2023年の夏までには運行を終えるとみられている。
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