北海道内は低気圧の影響で大荒れの天気となり、札幌市でも10cmを超えるまとまった雪が降りました。
十勝地方では大規模な停電が発生し、生活にも影響が出ています。
石井 祐里枝 アナウンサー:「札幌市内の住宅地です。雪が降り続いていて、車はこのように雪で覆いかぶさっています」
札幌市では、14cmの積雪を観測。
今シーズン初めて10cmを超え、住宅では雪かきに追われる人の姿が見られました。
住民:「雪はねしておかないと。けがでもされたら大変だから」
住民:「ようやく降ってきたなという感じ」
札幌市中心部では、ササラ電車が今シーズン初出動。
過去10年では、最も遅かった2020年に次いで、2番目に遅い出動となりました。
12月3日は、札幌市で気温が9℃まで上がり、季節外れの雨が降る予想です。泥はねや落雪、雪崩などに注意が必要です。
一方、留萌市の海岸に打ち上げられている白い泡は、「波の花」といわれる現象です。
気温が低く、風が強い時に発生する冬の風物詩です。
2日も日本海側を中心に猛吹雪となり、留萌市では、車が見えにくくなるほど視界が悪くなりました。
この暴風で、1日から十勝地方を中心にのべ1万9000戸が停電しました。
帯広市では信号がつかなくなり、電柱が倒れて道をふさぐ光景も。
道内で電柱65本が折れたということです。
北海道電力によりますと2日午後5時30分現在、帯広市で1720戸、中札内村で650戸など十勝地方の6市町村合わせて2950戸が停電しています。
暴風の影響で木や電柱が倒れ、電線が切れたことが原因とみられています。
帯広市民:「窓はガタガタいうし。携帯用ガスストーブで暖をとった」
さらに1日から電気が使えないこちらの飲食店では、100キロ分の肉を廃棄する事態となりました。
ジンギスカン白樺 酒井 靖幸さん:「電気もきていないので食材も全部廃棄。大打撃です」
帯広市では携帯電話の充電スペースを設置したほか、十勝地方7か所に避難所が設置されていて、中札内村に4人が避難しています。
北海道電力が2日午後6時現在も復旧作業に当たっていて、2日中に解消する見通しです。
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