#岡田斗司夫 #風立ちぬ #庵野秀明

風立ちぬとは
零戦等の飛行機の設計者である堀越二郎が主人公。ただし、本作の堀越二郎は、実在の堀越と、小説『風立ちぬ』の作者堀辰雄の要素を混ぜたようなキャラクターになっている。ジブリ作品に実在の人物をモデルとしたキャラクターが登場するのは、「平成狸合戦ぽんぽこ」の水木しげる以来となる。

元々は宮崎駿が以前(1984年~1990年)「宮崎駿の雑想ノート」(後に宮崎駿の妄想ノート名で戦車の漫画を連載、「泥まみれの豚」と命名されて発売された)と呼ばれる、趣味的な漫画を不定期に寄稿していた模型雑誌「モデルグラフィックス(本人曰く「だれに読まれなくても(趣味的な漫画を)掲載していい模型雑誌」)」誌上で2009年に連載していた漫画作品。なお『紅の豚』の原作となった漫画も同誌で連載していた漫画の、まともなお話になっている一編である。ちなみに「~雑想ノート」単行本の1話目は、「某小国(ボストニア)の飛行機おたく皇帝がユンカースG38(飛行機の名。あの二郎と本庄がドイツ行って見学するやつ)のまともな戦闘用バージョンを作る話」で、『風立ちぬ』漫画版に収録された関係の付録の脇にそこの寄稿作品の「多砲塔の出番」が「「突撃!アイアンポーク」と改題されてOVA化企画進行中(1985年 もちろんこれは御破算になった)」とか書いてあるけど、その悪役、アイアンポークはブタの顔をしているなど、共通点がある。

単行本として発売された際には、漫画版では絡みがほとんどない本庄のモデル本庄季郎と八試特偵機の資料、ラジコンのカプロニca.60(アニメ版で派手にぶっ壊れるやつ なお宮崎は岩波の『図書』2008年臨時増刊号の表紙にこれを描いている)、九試単座戦闘機が飛んでいる写真も収録されている。おまけで「シトロエン2CVは1930年代フランス機の末裔なのである」という軍用機と自動車の関係論、対B-29用戦闘機案が収録されている。

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