緊迫する情勢を受け、ウクライナは「非常事態宣言」を発令しました。そのウクライナでは、政府のウェブサイトへのサイバー攻撃も行われています。

■親ロシア派「実際はとても怖い」

 プーチン大統領によって独立が承認され、一夜明けたウクライナ東部のドネツク州。ロシア国旗を掲げて喜ぶ市民の姿が見られました。

 親ロシア派の男性:「我々は、ロシアと一つの大きな家族として暮らしたいのです」

 その一方で、不安を感じている人もいます。

 親ロシア派の女性:「今のところ、これがどのくらい良い決定で、和平を本当にもたらすのか、分かりません。実際のところ、とても怖いです」

■ウクライナ市民 100人以上献血

 ウクライナは23日、他の地域も侵攻の脅威が高まったことから、非常事態宣言を発令しました。

 さらに、ゼレンスキー大統領の指示を受けたウクライナ軍が、18歳から60歳の予備役の招集を始めました。

 情勢はまさに“一触即発”です。

 ウクライナ東部では、所属不明の軍用車両が街中を移動する様子が昼夜を問わず確認され、日増しに緊張が高まっています。

 戦争の足音は、そのドネツク州や、ルガンスク州から遠く離れたウクライナ西部のリビウにも忍び寄っています。

 リビウ市内の病院・献血部門の担当医師:「ここは血液を保管している冷蔵庫です。侵攻に備えています。より多くの献血ができるように・・・」

 市内の病院には、去年の同じ月と比べて、100人以上も多い市民が献血に訪れているといいます。

 献血に来た市民:「戦争のために血液が必要です。親戚や大切な人のためなんです」

■政府ウェブサイトにサイバー攻撃

 23日、パトカーが市役所から市街地へと向かって走り始めました。すべての通信手段が遮断されたという状況を市民に説明すると、そういう“訓練”です。

 パトカー:「ご注意下さい。インターネットやモバイル通信、テレビ、ラジオに障害がある場合はパトカーでお知らせします」

 サイバー攻撃に備えた訓練ですが、現実味を帯びてきました。

 ウクライナ政府や外務省、議会などのウェブサイトが一時閲覧できなくなりました。ロシアによる大規模なサイバー攻撃かは分かっていません。

(「グッド!モーニング」2022年2月24日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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