2022年1月15日にトンガで大規模な噴火が発生し、それによるとみられる津波が日本を襲いましたが、なぜここまで高い津波になったのかは今も完全には分かっていません。そこで、各観測点の最大波の推移と、大気波動や気象庁の津波到達予想を重ね合わせ、当時の様子をできる限り再現しました。すると、大気波動の到達と、津波の第一波観測のタイミングが完全に一致していることが分かります。さらに0時前後にかけて、水中を伝わってきた津波が加わったことで、沿岸での高さが一気に高くなった可能性があります。

地震による津波とは異なり、予測が非常に難しいため、津波警報や津波注意報の発表もかなり遅くなりましたが、何しろ観測網が発達してから初めて捉えられた現象だったため、これからの精度改善に期待したいところです。

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