岩手県は4月5日、県内でも初めて新型コロナウイルスの変異株への感染事例が2件確認されたことを明らかにした。
いずれも県外の患者との接触があったケースで、県は「県内での感染拡大は起きていない」としている。
県保健福祉部 野原勝 部長
「県環境保健研究センターで実施した変異株スクリーニングPCR検査42件のうち2件で変異株を検出した。英国型変異株と確認されたもの」
県は5日の対策本部員会議で、3月22日から4月4日までに感染確認が公表された42件の検体を検査した結果、2件から変異株の陽性反応が出たことを明らかにした。
その後の国立感染症研究所でのゲノム解析の結果、英国型の変異株と確認されたという。
この変異株は従来のウイルスに比べ、人へ感染しやすく、重症化しやすい可能性があることが指摘されている。
なお、2件はいずれも県外の患者との接触があったケースで、その後周囲の人の検査は全員陰性だったことから、県では「変異株の県内での感染の広がりは起きていない」としている。
達増知事
「(変異株の)割合が多いと感染者数も増えやすいというところもある。やはりこれも要注意」
また、5日からまん延防止等重点措置の対象となった宮城・大阪・兵庫について、県は帰省や旅行など不要不急の往来は自粛するよう求めている。
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