9日に始まった将棋の「王将戦」七番勝負。4つのタイトルを持つ愛知県瀬戸市出身の藤井聡太竜王が、史上最年少での五冠を目指し、3つのタイトルを持つ渡辺明王将に挑みます。

 2人あわせて将棋の8大タイトルの7つを占める、まさに将棋界の頂上決戦。

 第1局の舞台は、戦国武将・山内一豊が治めた静岡県の掛川城。

 渡辺王将にとって掛川城は過去6回の対局で全勝と、とても相性の良い場所です。

 「掛川対局については今まで縁起は非常に良い。良いイメージは持って臨めると思っている」(渡辺明王将の8日の会見)

 一方、掛川城での対局は、これが初めてとなる藤井竜王。

 「天守がすごく近くに見えて、すごく良い雰囲気の対局場だなと感じた。掛川は初対局なので自分はフラットな気持ちで全力を尽くしたい」(藤井聡太竜王の8日の会見)

 2人のこれまでの対戦成績は、藤井竜王が8勝2敗と大きく勝ち越しています。

 去年の「棋聖戦」五番勝負では、渡辺王将は藤井竜王に3連敗のストレート負けをしています。

 「藤井さんはとても勢いがあって、昨年タイトルを増やしていて当然ながら厳しい相手。藤井さんは10代と若くて年々進化していくと思う。自分の方が年齢が上なので若い人を迎え撃つのは大変だが、そういったところでも大変な相手だと思っている」(渡辺明王将の8日の会見)

 藤井竜王は、渡辺王将について。

 「渡辺王将は対局を見ていても非常にタイムマネジメントが巧みという印象を受けます。渡辺王将との2日制でのタイトル戦はこれが初めてになるので、これまでとまた違った強さというのを感じると思う」(藤井聡太竜王の8日の会見)

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