南伊豆町で暮らしながら柔道の普及につとめたバルセロナオリンピック金メダリスト・古賀稔彦さん。3月24日、亡くなったことがわかりました。53歳でした。
古賀稔彦さんといえば1992年のバルセロナオリンピック。足に大けがを抱えながらも金メダルを獲得しました。豪快な柔道で「平成の三四郎」と呼ばれました。関係者によりますと、古賀さんは3月24日に亡くなったことがわかりました。ガンで療養中だったということです。
古賀さんは、静岡とも深い縁がありました。2017年に南伊豆町へ移住。2019年、地元で開かれた講演会では、伊豆半島の魅力について語っていました。南伊豆町のために尽力してくれた古賀さんの死に、町長もショックを隠せません。
<南伊豆町 岡部克仁町長>「あまりにも急で、どのような言葉が適切なのか、見つからない。多くの人を引き込む力がある。一度会った人はみんなファンになると思う」
一方で、こんな一面も。
<南伊豆町 岡部克仁町長>「農産物直売所によく買い物しに来て、車いっぱいに野菜を買って帰っているときにお会いした。そのときに、一人で何気ないジャージ姿で歩道を歩いているところに声をかけて色々お話をした」
その古賀さんがよく通っていたという町の直売所です。
<道の駅下賀茂温泉直売所「湯の花」高橋久美さん>「信じられない。今まであんなに元気で来てくれていたのに、もう来てくれないんだなと思うと。すぐそこから『高橋さん』と言って入ってきてくれるのがなくなると思うと複雑。寂しいです」
南伊豆の子供たちにも柔道を教えていたという古賀さん。「未来の三四郎」の育成に励んでいた矢先の訃報でした。
#オレンジ6 3月24日放送
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