オミクロン株の感染が広がるなか、20日から、スマートフォンでワクチンの接種を証明するアプリの運用が始まりました。
しかし、接種記録が正しく表示されないトラブルも相次いでいます。
■“オミクロン感染”全国82人に
沖縄県・玉城デニー知事:「本日、新たにオミクロン株の新規感染者を1人確認致しました」
大規模なクラスターが発生し、直近一週間の新型コロナの陽性者が186人に上る、アメリカ軍の基地「キャンプ・ハンセン」。
20日、基地で働く日本人女性1人が、新たにオミクロン株陽性と確認されました。
18日の夜、基地の外へ繰り出す人影。中には、マスクをしない人や、酒を飲んで酔っ払う人の姿も見られました。
感染の広がりが止まらないオミクロン株。20日、空港検疫で14人が感染していたことが分かったほか、東京、群馬でも感染が確認され、20日に新たに判明したオミクロン株の感染者は17人でした。
これまでに、全国で確認された感染者は、82人に上ります。
■“接種証明アプリ”エラー相次ぐ
そうしたなか、20日から始まったのが、デジタル庁が開発した「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」の運用です。
しかし、早速、トラブルが相次いでいます。
アプリを利用するには、スマートフォンとマイナンバーカードが必要です。
今後は、こうしたアプリなどで「ワクチン接種済」であることを証明すれば、緊急事態宣言下でも、飲食やイベントの制限を緩和できるようになります。
「接種証明アプリ」をダウンロードした人:「10回以上タップしても、『予期せぬエラーが発生しました』しか出ないんで、諦めて」
20日、アプリをダウンロードした男性は、何度操作してもアプリのエラーが相次ぎ、接種記録の情報を確認することができませんでした。
「接種証明アプリ」をダウンロードした人:「もう一回やったら、最初の画面は通ったんですけど、結局それも登録できず。それで、昼休みが終わってしまった」
さらに、ワクチン接種の記録が間違って表示されるケースもありました。
「接種証明アプリ」をダウンロードした人:「本来であれば『接種回数2回』で、『最終接種日が9月』と出るところが、『接種回数0回』で、最終接種日は全部0になっているということが起きました。僕は、ちょっとびっくりしましたね。“0回”と出て」
今回、取材した2人は、その後、正しく接種証明が表示されたということです。
デジタル庁によると、20日昼ごろ、サーバー負荷が大きくなったため、証明書の発行がしにくくなっていたといいます。
担当者は、同様のことが起こらないよう、技術的な対応を行ったということです。
■“民間開発アプリ”表示で混乱も
一方で、ネット上には「緑のアイコンのはデジタル庁のやつじゃない」「なんか違う緑のやつとか入れてしまった・・・。紛らわしい」などの意見がありました。
実際に「ワクチン接種証明アプリ」と検索してみると、確かにデジタル庁のアプリは出てこず、一番先頭に表示されたのは「ワクパス」というアプリです。
このアプリは、民間企業が開発した新型コロナワクチン接種証明アプリで、協賛した飲食店や、ホテルなどで使えるクーポンが発行されます。
混乱をもたらしていることについて、アプリを開発した会社を取材すると、「政府のアプリがいつ開始されるか分からない時期に開発した。飲食店など企業の経済復興を目的としていて、ご理解頂きたい」と、話していました。
(「グッド!モーニング」2021年12月21日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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