デジタル庁は、新型コロナウイルスのワクチン接種を証明するスマートフォンのアプリの運用を20日から始めました。
【記者リポート】
「マイナンバーカードをスマートフォンで読み取ると、ワクチンを接種した日付やワクチンの種類が表示されます」
緊急事態宣言が出るような場合でも、行動制限を緩和する「ワクチン・検査パッケージ」での利用が想定されていて、イベント会場や飲食店などで提示を求められた際、紙の証明書を持ち歩かなくても、手軽に提示できます。また、海外に渡航する際に、一部の地域で待機期間が短縮されます。
デジタル化による利便性の向上が狙いのこのアプリ。街で取材してみると…
【記者リポート】
「こちらの飲食店では、ワクチンを接種したことを証明すると、飲食料金が割引になります」(※年内終了)
大阪や奈良などで、飲食店やホテルなどを運営しているディライトは、10店舗で、ワクチンを接種済みの人にドリンクのサービスや飲食代金の割引をしていて、これまでに延べ2800人ほどが利用しました。20日から、デジタル庁のアプリも使えます。
【ディライト 中村優子さん】
「(紙の接種証明を)持ってくるのを忘れたというお声があったりとか、持って来られてなくされるというお客様もいらっしゃると思うので(アプリなら)お客様も簡単に提示できると思いますし、より利用者の方が増えてこられるのではないかと思っています」
しかし、お客さんの中には、あえて紙の証明書を写真に撮って持ち歩いているという人も…。
【来店客】
「マイナンバーを読み込むので不具合で情報が洩れても怖い。ちょっと様子を見てからさせてもらおうと」
一方、多くの人が集まるコンサートホールでは。大阪市北区のザ・シンフォニーホールでは、積極的に感染対策を行っていますが、スマートフォンを持たない高齢の来場者も多い中、アプリの提示を求めるのは難しいといいます。
【ザ・シンフォニーホール 喜多弘悦取締役】
ーーQ:来場者の平均年齢は?
「低く見積もっても65、66歳。ですから、けっこう高い年齢層の方がいらっしゃっている。ガラケーと言われるもので、ご夫婦で(館内の)お写真を撮ってらっしゃる方がまだ大変多い状態ですので。アプリで、ということになりますと、少しハードルの高いお客さんもいらっしゃるのではないかと懸念いたします」
今は、「開演1時間前」から来場者の入場を始め、消毒と検温の時間をギリギリ確保しています。今後、アプリの提示も求めることになれば、入場時間を「開演2時間前」にまで前倒しにすることも検討しなければなりません。
【ザ・シンフォニーホール 喜多弘悦 取締役】
「それらを解決していった上で、それ(アプリ)が感染対策に資する物であれば、我々としても積極的に導入しなければと事業者としては思っています」
カンテレ「報道ランナー」2021年12月20日放送
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