新型コロナのワクチン接種を受けたことを証明できる政府の『接種証明書アプリ』の運用が20日に始まりました。
マイナンバーカードを持っていることが条件ですが、自治体の窓口に行かなくても接種証明書が取得できます。
今後、感染が再拡大した際に、飲食やイベント参加などの制限を緩和する『ワクチン・検査パッケージ』での利用を想定。海外渡航での利用も可能です。
20日午後8時半時点で、約51万件の証明書がアプリで発行されました。
しかし、さっそく問題が起きています。
証明書のもとになるのは『VRS(ワクチン接種記録システム)』という国のシステムに入力されている、接種日やワクチンの種類などのデータです。しかし、このデータに誤りがあることが判明しました。確認が必要なデータは、全国で433万件に上っていて、自治体ではその対応に追われています。
大和市では、この確認作業を11月から続けているといいます。
大和市ワクチン担当・新比叡明課長:「まだかなり数が残っているので、もうちょっとかかると思います。接種証明を発行するにあたり、データが正しく入っていないと、間違ったデータが表示されてしまったり、そもそも発行できないということになってしまうので、それを避けることが一番の目的です」
さらに、マイナンバーカードやパスポートに旧姓が併記されている人たちは、アプリでの証明書発行ができないといいます。
木原誠二官房副長官:「旧姓併記は既知の課題で、対応すべく開発を進めてきたが、技術的な課題もあり、本日のリリースに間に合わなかった。今後、可能な限り速やかに実装できるよう取り組んでいきたい」
選択的夫婦別姓の実現を目指し活動している、井田奈穂さん:「『旧姓併記をしているので、アプリ登録はできません』とエラーが出てしまいました。今後、もしイベントに参加して『接種証明を見せなさい』と言われた時に、私だけ入れないということも考えられますし」
政府は、こうした人たちについて、接種証明が必要な場合は当面「紙の接種証明書を利用してもらう」としています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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