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『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』のシーズン10が、Amazon Prime Videoで3日(金)より独占配信される。今回の出場者は、過去大会の優勝者である、山本圭壱(極楽とんぼ)、ハリウッドザコシショウ、くっきー!(野性爆弾)、小峠英二(バイきんぐ)、久保田かずのぶ(とろサーモン)、ゆりやんレトリィバァの6人。事前コメント動画では、ザコシショウとくっきー!は、ライバルとしてお互いの名前を挙げた。今回は、そんな2人に『ドキュメンタル』を通して、お互いの印象を深掘りするとともに、ザコシの“珍棒”の捉え方についてなど、自身の芸との向き合い方に迫った。

■ザコシとくっきー!は最狂&常狂 昔から変わらないスタイル「常にパワフルな肉根球」

──今回の出場者である「過去大会の優勝者」に共通していることはありますか?

くっきー!:もしかしたら、丸刈り多いですか? 
ハリウッドザコシショウ(以下:ザコシ):山本(圭壱)さんも、小峠(英二)も……、ゆりやん(レトリィバァ)もそうでしょ?
くっきー!:久保田(かずのぶ)も頭頂が…。頭皮、ズル剥け人間が多いですね。
ザコシ:剥けメンタルですね。

──丸刈り=面白いにもつながるのでしょうか?

ザコシ:カッコつけてないってことじゃないですか?
くっきー!:髪型あんまり意識してないっていうのはあるかもしれないね。

──事前コメントでは、お互いをライバルの名前として挙げられていましたが、収録後ライバルだと思う人は変わりましたか?

ザコシ:いやいや、変わんないですよ。
くっきー!:特にアタシは変わんない。(ザコシは)元々吉本の先輩で、NSC入った時からずっと観てるんで。この人のきたねえ背中をずっと追いかけてる。憧れだったんで、戦えたのもうれしいし。

──自分に共通するものがあったから「憧れ」の対象だったのでしょうか?

くっきー!:いや、自分とはまったく別の生き物だったから。釣り行って、鯛釣ろうと思ったらドブドブの深海魚釣れたみたいな。(ザコシは)深海魚系じゃないですか。よう言ってコブダイとか。
ザコシ:(くっきー!は)狂ってるのが、全国で1位だと思うんですよ。“最も狂う”って書いて、“最狂”。他を寄せ付けない。
くっきー!:あなたは“常に狂う”で“常狂”よ?

──お互いのその“狂い”は、昔から変わっていないですか?

ザコシ:変わってないんですけど、よりわかりやすくはなってますよね。経験値を積んだというか。
くっきー!:そうそう。見せ方は上手くなってますよね。シショウはまったく変わってないと思います。常にデッカい鉄球を当てるようなボケ。常にパワフルな肉根球です。

■珍棒は「下ネタをしてる人の誇張ものまね」

──それぞれの『ドキュメンタル』での強みを教えてください。

くっきー!:僕は案外、静寂(せいじゃく)タイプかもしれないですね。「ちょっと来てちょっと来て」って言って、1回場を静かにさせてから大花(宮川大助・花子)カルタ見せたりとか。
ザコシ:今回は小冊子作ってきたりとか、やっぱ見せ方を変えてくるよね。僕の誇張ものまねは、いつでも仕込みなしで繰り出せるんですよ。だから、何もやってない空間があれば場つなぎにもなる。それは本当に自分でも強いなと思いますね。あと、『ドキュメンタル』であんまり笑わないのは、自分のネタが好きだからなんですよね。例えば、自分のお笑いと比べて、ほかのお笑いが自分の想像内だと、笑うにはいたらない。想像を超えたときに人は笑いますから。

──普段のバラエティーと『ドキュメンタル』で、一番意識的に変えてることはなんでしょう?

ザコシ:地上波は一応求められることをやるけど、『ドキュメンタル』は「どこまでできんねんお前」っていうのがあるよね。

──台本みたいなものも、本当に一切ない……?

くっきー!:あったらなんてラクなことか…。
ザコシ:でも、僕は台本がないほうがやりやすいですけどね。やらなきゃいけないことが決まってると、「あれ? 何をやるんだったっけ?」って不安になるから、僕は地上波のほうが焦るタイミングがあるし、怖いです。

──『ドキュメンタル』を収録している間、緊張はしますか?

ザコシ:緊張はないなあ。地上波でエピソードトークしゃべれって言われるほうがよっぽど緊張する。
くっきー!:すげぇ嫌(笑)。決まったオチに向かってしゃべるのが嫌ですよねー。恥ずかしくなっちゃうんですよ。自分で決め切ったオチに向かって、一言ずつしゃべっていくのが恥ずかしい。

──そっちのほうが安心する芸人さんも多いんじゃないでしょうか?

くっきー!:エピソードって、言うたら過去話じゃないですか。今まさに、新しいものを生み出したいんですよ。ドポンと新しい卵を。

──お2人は下ネタをされることもありますが、『ドキュメンタル』のような緊迫した雰囲気では、普段の現場よりもウケやすいなんてことも?

ザコシ:そこまで違いはないかもしれないですね。
くっきー!:実は、シショウも僕もそこまで下ネタで攻めてないんですよ。(ザコシが)珍棒を出してるのも、下ネタというより「出してもうてる」っていう笑い。
ザコシ:珍棒はね、下ネタをやってる人の誇張ものまねなんですよ。素っ裸でお盆を持って股間を隠す人がいる。これの誇張として、お盆を取っ払ったらどうなるかっていう。だから、僕は下ネタっていう概念はないんです。珍棒は誇張芸。『ドキュメンタル』は本物を出したときにモザイクかかるじゃないですか。模型だったらモザイクかからなくてわかりやすいから、こっちのほうがいいなと思ったんです。
くっきー!:本物を出していい場所で出すのって、ちゃうと思うんですよ。僕らみたいに崇高なお笑いをやってる人間たちは(笑)。

──コンプライアンスがどんどん制限されている今のお笑い界で、それぞれの芸風を貫く秘訣を教えてください。

くっきー!:シショウがずっと、肉根球として転がり続けて正解の道を出してくれてるから、アタシは肉根跡を歩いているだけなんで、ラクですよ。
ザコシ:すべての番組で打ち合わせがあるんですけど、そこで全部確認しますね。そのギリギリを攻めたいです。番組によっては、打ち合わせではOKでも、いざオンエア観たらカットされてることも多いです。
くっきー!:カットは下ネタ以外でも多いですよね。

──『お笑い向上委員会』では、くっきー!さんの手作りTシャツにモザイクがかかっていたのが印象的です。

くっきー!:田代まさしTシャツですね。(刑務所に入っていた時期だったため、モザイクがかかってしまったので)出所していたら変わってきたらしいんですけど……。

──番組でモザイクがかかっていると「何かギリギリなことに挑戦したんだな」とワクワクすることもあります。

くっきー!:あれはただただ、マーシー兄さんのせいですからね(笑)。
ザコシ:僕も素人の時、テレビでピー音が入ったほうが「何しゃべったんだろう」って頭に残ってましたね。

■『ドキュメンタル』は得意

──チャンピオン大会を終えた今、また出たいと思いますか?

くっきー!:アタシは出たいですね。ストレスたまっているというか。
ザコシ:僕も出たいですよ。みんな、得意不得意がありますからね。

──お2人は、得意ですか?

ザコシ:僕は得意ですよ。
くっきー!:僕も得意なほうだと思います。逆に言うたら『M-1』は無理じゃないですか。(ザコシは)なぜか『R-1』優勝しましたけど。
ザコシ:優勝してなかったパターンを考えると怖くなりますよ。あれがなかったらドキュメンタルも呼ばれてないと思います。

■『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』シーズン10
12月3日(金)よりAmazon Prime Videoで独占配信
出演: 松本人志(ダウンタウン) 
山本圭壱(極楽とんぼ)、ハリウッドザコシショウ、くっきー!(野性爆弾)、
小峠英二(バイきんぐ)、久保田かずのぶ(とろサーモン)、ゆりやんレトリィバァ
千原ジュニア(千原兄弟)、藤本 敏史 (FUJIWARA)、後藤 輝基 (フットボールアワー)
番組URL: http://www.amazon.co.jp/documental

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