新型コロナ『オミクロン株』への懸念が広がるなか、1日から医療従事者への3回目のワクチン接種が始まりました。

3回目の接種を終えた医師に話を聞いてみると「今はワクチンに頼らざるを得ない」という声が大半です。

千葉大学医学部附属病院・横手幸太郎院長:「オミクロン株は分からないことが多々あると言われているが、ワクチン、我々はまだこれしか守る武器を持っていない」

医師:「変異型については一定程度有効と言われているので、3回目のブースター接種は貴重、重要」

ただ、各国ではもうブースター接種の前倒しを急ぐ段階です。

イギリスのジョンソン首相は、すべての成人へのブースター接種を来月中に完了させる方針を示しました。

日本医師会はこれまで、自治体の混乱を危惧して、接種の前倒しには消極的だったのですが・・・。

日本医師会・中川俊男会長:「最悪の場合、オミクロン株による第6波も想定しなければならない。ワクチンを確保できており、接種体制が整った自治体から順次、前倒し接種を進めることも考える必要がでてきた」

政府はこれまで、前倒しは例外としていましたが、状況次第で検討する考えを明らかにしました。

松野官房長官:「感染状況の変化や自治体の準備状況、ワクチンの供給力等を踏まえ、必要があれば改めて、8カ月を待たずして接種を行う範囲について、さらに検討を行うものと承知」

一方、すでに複数の自治体が、高齢者施設などでの前倒しを国に要望していて、先月30日に国内で初めて、横浜市の施設が6カ月後の接種を承認されました。

今月13日からは職域接種を行う企業の受付も始まります。こうしたなか、80人の従業員が働く、産業用の機械を製造する会社は、申請を行わないことを決めました。

大宮精機・金子建太郎社長:「3回目の接種は申請しないで、行わない方向で決めた。2回目の時は、副反応でかなりの人が休業したり体調不良があった。6~7割が休んだ日があった」

これまで2回の職域接種は、周辺の中小企業と共同で、それぞれ3日間に集中して行いました。もっと長い期間を設けて、接種を分散していれば、副反応の影響は避けられたかもしれません。しかし、そう簡単にはいかないといいます。

大宮精機・金子建太郎社長:「中小企業の集まりで、常勤の医師がいない。外部の医師に日を限定して協力してもらう形をとった。私どもの規模の中小企業の集まりでは、負担やデメリットの方が大きい」

3回目は、自治体やかかりつけ医での接種に切り替え、従業員には分散して受けてもらう形にするといいます。

政府は大学にも、3回目の職域接種を要請しています。ただ、こちらも、すんなりとはいかないようです。

湘南工科大学・市村省一郎事務局長:「職域で大学でやることに対しては、色々検討している最中。(Q.大学が主体とならないことも含めて?)はい」

湘南工科大学が職域接種を始めたのは今年6月。夏休みを利用して、本格的な接種を加速させました。しかし、その8カ月後となる来年3月から4月は、入試や卒業式など、大学が1年で最も忙しい時期です。

湘南工科大学・市村省一郎事務局長:「職員のマンパワーというか、仕事を割いてまでできるかどうか。1年生が入ってきたら、まず把握から始めないといけない。3回目だけ打つというのは、ちょっと難しい」

大学も手をこまねいているわけではありません。職域接種を行わなかった場合は、キャンパスの施設を集団接種の会場として、藤沢市に提供することを検討しています。そこで優先して、学生や職員の接種をしてもらうことも、市にお願いしているといいます。

4年生(22):「ここで打ちたいですね。今、4年生で次から就職。就職先が東京で怖いので、早めに打っておきたい」

3年生(21):「従来のワクチンが効くかどうかも、ワクチンができたとしても副反応がどう出るのか全く分からない。結構不安です」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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