紅葉の名所、東京・神宮外苑のイチョウ並木には、この週末、多くの人出がありました。車道に飛び出して撮影するという危険な行為も相次いで、警察が度々注意を促すという事態も見られました。

■“黄金トンネル”に多くの人殺到

 見頃を迎え、黄金に染まる都内有数の紅葉の名所・明治神宮外苑。140本を超えるイチョウ並木がおよそ400メートル以上の沿道に並び、まるで“黄金のトンネル”のような幻想的な光景が広がります。

 多くの家族連れやカップルがイチョウの葉を手に、写真撮影しています。

 静岡から来た20代女性:「(Q.どちらから来られた?)静岡です」「(Q.静岡から日帰りで、このために来られた?)はい。今、見頃って聞いて、それで来てみたいなって。すごい奇麗で良かったです」

 亀有から来た家族:「奇麗なのを選んで取った。全部持って行って、最後にぶわってする」

 例年180万人が訪れる「いちょう祭り」は、去年に続き中止。歩行者天国として車道が解放されないため、歩道は多くの人であふれ返ります。

 歩道に立ち止まり、写真を撮る人も多く、歩行者がたまってしまう場所もあります。あまりの人の多さに、近隣住民も困惑しています。

 近隣住民:「イチョウが黄色いころには、結構人は多いですね、いつもよりはね。特に土日はすごい。信号が変わってるのに、変わりましたって言っても、ずっと映してる人がいるから。それはちょっと危ないかもね」

■横断歩道居座り・・・車道はみ出しも

 警察官:「横断歩道上で、立ち止まって、写真を撮るのはやめて下さい。横断歩道上で立ち止まらないで下さい!左折する車が来ます!」

 信号が青に変わると同時に、多くの人々が横断歩道に飛び出し、カメラを構えて一斉に撮影します。

 警察官:「立ち止まっての撮影は、ご遠慮下さい」

 注意をしている警察官のすぐ脇で、堂々と写真撮影をする人もいれば、撮影に夢中で、信号が赤に変わったことに気付かず、横断歩道に居座る多くの人々。

 イチョウを撮影する人が、横断歩道を埋め尽くしてしまうため、安全に通行できない場面もありました。

 時間が経つに連れ、写真を撮る人は増える一方です。撮影は、さらにエスカレート。多くの人々が、歩道からはみ出しています。

■車道でダンス・・・警察も出動

 警察官:「車道に出ないで下さい。危ないですよ。歩道に上がって下さい!」

 横断歩道だけでなく、車道でも・・・。もう完全に1車線分、人が埋め尽くしています。車道のど真ん中まで出て、ゆったりと写真を撮っています。車が、すぐ横を通っています。

 警察官:「車道からの写真撮影はご遠慮下さい。危ないので、歩道に上がって下さい!」

 警察が何度も呼び掛けますが、警察官が隣にいても、すぐそばで写真を撮ってます。

 中には、スマホを前にダンスを踊る若い女性もいました。車道からなかなか歩道に戻らず、ルールを守らない見物客が増えるに連れ、警察の口調も強くなります。

 警察官:「車道に出ないで下さい!1人の方が出ると、それに続いて、皆さん出てきます!出てこないで下さい。車道に出ないで下さい!」

 なかなか聞き入れない見物客には、個別に注意します。

 警察官:「あなたたちです。歩道に上がって下さい!女性の方2人、車道で撮影をやめて下さい!歩道に上がって下さい。ひかれてからでは遅いです!」

 中には、こんな見物客も・・・。

 警察官:「自転車乗りながら、危ないからやめて下さい。ダメ、ダメ!」

 自転車に乗りながら車道で写真撮影をする人も多いため、パトカーから降りて、注意する場面も多く見られました。

■“禁止区域”で撮影・・・ギンナン拾い

 歩道から車道に出るのを防ぐために、張られた“立ち入り禁止”のテープ。しかし、高齢の女性2人と孫でしょうか。車道を歩き続けています。ポールを上げて、やっと歩道に上がりました。

 車道を歩いていた家族:「(Q.ずっと車道を歩いていましたが?)ロープが張ってあって、中に入れなくて。(歩道に)入れる場所をずっと探していたんです」「ちょっとビビった」「本当に気を付けたいなと思いました」

 立ち入り禁止エリアに入って、落ち葉を投げながら写真を撮影する見物客の姿もありました。

 立ち入り禁止エリアで落ち葉を投げていた女性:「(Q.ここには、入ってはいけないんですよ)そうなんですね」「(Q.何で入ってしまったんですか?)あのー特に・・・」「(気を付けて下さいね)はい、ありがとうございま~す」

 目的は、写真撮影のためだけではありません。立ち入り禁止エリア内に座り込んでいる女性。話を聞いてみると・・・。

 立ち入り禁止エリアで座り込んでいた女性「(Q.何をされているんですか?入ってはいけない所に入っていますが?)・・・」

 女性の手元を見てみると、ギンナンが大量に詰まった袋があります。イチョウの木の下に落ちていたギンナンを取るため、立入禁止エリアに入っていたのです。

■駐車場満車・・・“路駐”を警察注意

 車で訪れる人も多く見られ、周辺の駐車場は常に満車でした。

 駐車場に入るために、長い車列が発生。中には待ちきれず、家族だけを降ろし、その場を離れる車もありました。

 路上駐車は禁止されていて、警察が巡回し、注意を呼び掛けます。

 警察官:「並木通りは終日駐車できません。速やかに移動をお願いします」「ダメですよここ!止められません。交差点だし(駐車禁止の標識)見えますよね?これで移動ないなら、駐禁切っちゃいますよ!」

 注意を受けたほとんどの車は、その場を離れますが、移動してすぐ反対車線に停車する車や、注意されてもなかなか動かない車もいます。

 さらには、空いたスペースに別の車が駐車する“いたちごっこ”になっていました。

 信号待ちで車列が動かないことを確認すると、車やバイクから降りて、車道の真ん中で撮影する人も出てきました。

 その後、徐々に交通量が増えていき、ピーク時には400メートルの並木道すべてが詰まってしまう大渋滞になりました。

 訪れた人の中には、あまりの人の多さに心配する声も・・・。

 イチョウを見に来た男性:「人が急に一気に増えましたので、そういう点では心配」
 イチョウを見に来た女性:「怖いなと思いますけど」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2021年11月29日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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