大阪狭山市のスーパーマーケット付近で17日正午過ぎ、暴走した車が歩行者をはね、3人が病院に搬送されました。このうち、市内に住む岡田博行さん(87)が死亡、90歳と77歳の女性2人が、大けがをしました。警察は、車を運転していた大阪狭山市の職業不詳・横山孝容疑者(89)を、過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕しました。
事故を目撃した人:「ぶつかったとき、すごい音が鳴って、普通じゃないスピードだった。もう一度、バックして、バックの仕方も普通じゃなくて。一度、ぶつかったときもすごいスピードだった。何回も来るから殺されそうになって、殺されるんじゃないかと」

事故現場のスーパーは、周辺を住宅街に囲まれた場所にあります。警察によりますと、車はスーパーの西側から直進して、敷地の広場に乗りあげ、一旦止まったあとバックし、再び前に進んで外壁にぶつかりました。

逮捕された横山容疑者の自宅は、スーパーから車で5分程度の距離。警察によりますと、車で妻をスーパーまで送り、買い物が終わるのを待っていました。妻が戻り、トランクを開け、荷物を積ませようとしたところ、急発進したといいます。
横山孝容疑者:「車が、じわっと発進してしまったので、慌ててしまって、ブレーキとアクセルを踏み間違えて発進してしまった」

横山容疑者の近所に住む人は、運転は慎重で、万が一のため、いつも妻を後部座席に乗せていたといいます。警察によりますと、横山容疑者に持病はなく、認知症の症状もないということです。

事故に巻き込まれ亡くなった岡田さんは、80歳で車の免許を返納し、バスや介護タクシーで病院に通うなどしていたといいます。また、地元のボランティアグループで、子ども向けのおもちゃを作ったりしていました。
岡田さんの知人:「よく頑張っていただいていた。一番頼りになる人が亡くなった。まさかですね。 岡田さんとコノミヤ(スーパー)で会うと、私が家まで送って行っていた。荷物を持って。まさか岡田さんがきょう・・・。電話をしたら、奥さんが『静かにしといてほしい』と」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

WACOCA JAPAN: People, Life, Style.